2012 Fiscal Year Annual Research Report
シリアスゲームを取り入れた卒前医療安全教育の教材開発
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23390131
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中島 和江 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (00324781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 京太 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (00287731)
芳賀 繁 立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10281544)
高橋 りょう子 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (20467559)
奥村 明之進 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40252647)
福井 康三 弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (70199181)
鈴木 敬一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
小松原 明哲 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80178368)
上島 悦子 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (80432441)
中島 伸 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (80501402)
山田 憲嗣 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70364114)
古市 昌一 日本大学, 生産工学部, 教授 (00532483)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | シリアスゲーム / 医学教育 / 医療安全 / ヒューマンファクターズ / 認知能力 / 人間工学 / カリキュラム / チーム医療 |
Research Abstract |
医療系学生に対する医療安全教育として、人間の判断・行動の特性や人間の認知能力の限界等に関するデジタルゲームのプロトタイプを複数作成した。日常生活におけるエラーを経験するミニゲームとして、認知能力及びノンテクニカル((状況認識や意思決定等)に関するゲーム7種類を開発した。医療におけるシリアスゲームとしては、医薬品の外観や名称が異なるために生ずる実行上のエラー(スリップ)を経験させる「Medication Catch(仮称)」を開発した。このゲームでは、プレイヤーは、薬剤取り違えのメカニズムやエラーパターンに関してフィードバックが得られるようになっている。また、「人工呼吸器トラブルへの対処」に関する臨床シナリオを作成した。これは来年度にゲーム化する予定である。 また、マシュマロチャレンジ(スパゲティ、テープ、紐を用いて18分間で高いタワーを作成し高さを競うゲーム)を医療従事者のグループワークにおいて試行し、短時間で医療チームのノンテクニカルスキルの重要性を実感できる教育方法として有用であることが明らかになった。 さらに、ゲームプレイのみを通じて学習目標に到達することは困難であると考え、教育コンテンツの提示方法の基本枠組みとして、「到達目標」「クイズ(動画を含む)」「ゲーム」「症例」「ミニレクチャー」を装填することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度から平成24年度に繰り越した経費により開発を計画していたデジタルゲームコンテンツ1点を作成した。また、平成24年度に計画していた内容(ヒューマンファクターズに関するシリアスゲームのプロトタイプの開発、ゲーミフィケーションを取り入れたグループゲームの実施とアセスメント、医療安全教材としての全体デザインの特定)については、予定どおり進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は最終年度となるため、医療安全教育の学習領域として、WHO患者安全カリキュラムガイド多職種版にあるトピックス、もしくは航空産業で知られているDirty Dozon(13のハイリスク領域)に関してコンテンツを充実させ、研究分担者らとともに、複数の大学の医学生や医療従事者に対する教育で利用し、検証を行う予定である。
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Research Products
(7 results)