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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトP2X4受容体の3次元構造を基盤とした神経障害性疼痛抑制分子の探索

Research Project

Project/Area Number 23390155
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

植田 正  九州大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90184928)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 充典  九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00380527)
田中 宏幸  九州大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (30253470)
阿部 義人  九州大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (60315091)
Project Period (FY) 2011-04-01 – 2014-03-31
Keywords抗体 / 蛋白質工学 / 神経障害性疼痛
Research Abstract

平成24年度では、ヒトP2X4受容体の細胞外ドメインを試験管内で巻き戻したものを抗原として、自己免疫疾患マウス、P2X4ノックアウトマウスを用いて抗体を作成し、この抗原に結合するモノクローナル抗体18種を得たことを報告した。平成25年度では、ヒトP2X4細胞外ドメインのN末側、C末側からアミノ酸配列を欠損させた蛋白質10種類を調製して、これらのモノクローナル抗体との結合を調べた。ウエスタンプロットの結果、18種類のほとんどはヘッドドメインに結合したが、それ以外のヒトP2X4細胞外の領域に結合するものも見出された。
一方、天然型ヒトP2X4受容体に結合する抗体を探すために以下のような系を構築した。すなわち、ヒトP2X4受容体のC末端側に蛍光蛋白質であるGFPを連結したリコンビナント蛋白質を構築し、培養細胞で発現した。その蛋白質を粗精製してゲルロ過に供した。溶出はGFPの蛍光発光の波長で追跡した。ヒトP2X4は3量体蛋白質で生理活性を持つが、ゲルロ過ではP2X4受容体が3量体を形成している位置に溶出していた。また、生理活性なP2X4は3量体を形成する分子間にATPが結合するが、熱安定性を評価からATP結合型のヒトP2X4受容体が生成していることがわかった。P2X4受容体の細胞内領域に結合する抗体(市販品)存在下で、高分子側にP2X4受容体由来のピークが溶出したことから、この系では、P2X4受容体に結合する抗体を選別できることがわかった。
そこで、昨年度得た抗体存在下で実験を行ったが、いずれもP2X4受容体由来のピークの溶出位置は変化せず、これらの抗体は天然型P2X4受容体に結合しなかった。
以上のことから、本実験で用いた抗原では、天然型ヒトP2X4受容体に結合する抗体を得ることができなかった。しかし、天然型ヒトP2X4受容体に強く結合する抗体をスクリーニングするアッセイ系を構築することができた。このアッセイ系は天然型ヒトP2X4受容体に強く結合する抗体の選別に有益である。

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] P2X4受容体細胞外ドメイン認識抗体のスクリーニング系の確立2014

    • Author(s)
      永井咲妃, 白石充典, 井川達弘, 斎藤秀俊, 山下智大, 津田 誠, 井上和秀, 阿部義人, 植田 正
    • Organizer
      平成26年度日本生化学会九州支部会
    • Place of Presentation
      九州大学病院地区コラボステーションI(福岡市)
    • Year and Date
      20140517-20140518
  • [Presentation] バイオベター医薬品の創製を目指したプロテインエンジニアリング2013

    • Author(s)
      植田 正
    • Organizer
      第86回日本生化学会大会(シンポジウムオーガナイザー)
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • Year and Date
      20130911-20130913
  • [Presentation] NMRを用いたラットP2X4受容体ヘッドドメインと金属イオンとの相互作用解析2013

    • Author(s)
      井川達彦, 阿部 義人, 白石 充典, 津田 誠, 井上 和秀, 植田 正
    • Organizer
      第日本蛋白質科学会
    • Place of Presentation
      とりぎん会館(鳥取市)
    • Year and Date
      20130612-20130614

URL: 

Published: 2015-05-28  

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