2012 Fiscal Year Annual Research Report
思春期の心身の健康における胎児期から幼児期の環境要因と遺伝要因に関する研究
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23390173
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
山縣 然太朗 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10210337)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 出生コホート / 肥満 / マルチレベル解析 / メンタルヘルス / 思春期 |
Research Abstract |
小学校4年生から中学校3年生全員(2059人)に対して思春期調査を実施した。生活習慣、パールソン自己記入式抑うつ評価尺度(DSRS-C)を自記式調査票により調査した。また、学校健診で測定された身長・体重および歯科検診の結果を入力した。 これらを用いて、乳児期から14歳までのBMIの軌跡をトラジェクトリー解析を用いて解析した。その結果、男子で5群、女子で6群に分類できた。トラジェクトリーに関連する因子として妊娠中の母親の喫煙が明らかになった(PLoS One. 2012)。また、思春期の身長の伸びのピークと肥満との関連を個人の繰り返しデータを用いてマルチレベル解析で明らかにした(in press. Journal of Epidemiology)。妊娠中の喫煙とその子どもの肥満に関する解析では妊娠中の喫煙は特に幼児期の男児の肥満のリスクとして影響が強いことを明らかにした。また、思春期のうつがやせ願望や携帯電話等の使用状況と関連していることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
毎年の思春期調査は実施されており、予定通りに解析を行い、論文が国際雑誌に2編受理された。一方、ゲノム解析については試料の収集を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、ほぼ順調に計画が遂行しており、今後も毎年の思春期調査とデータの入力、解析を行う。また、一部のゲノム解析についても具体化を図っていく。
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Research Products
(4 results)