2013 Fiscal Year Annual Research Report
神経性食欲不振症を対象とした一塩基多型マーカーによるゲノムワイド相関遺伝子解析
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23390191
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小牧 元 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (70225564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 晃 東海大学, 付置研究所, 講師 (80384866)
安藤 哲也 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, その他 (50311428)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 神経性食欲不振 / 次世代シークエンサー / エクソーム解析 / 候補遺伝子 |
Research Abstract |
昨年度までに非罹患の両親、罹患姉妹、ならびに非罹患の兄の合計5名1家族のゲノムDNAを用い、罹患姉妹で共有し、非罹患者の兄に観察されない、遺伝子がコードするタンパクに変化をもたらせることが期待できる新規の機能性変異を26個見出した。これらの中で、遺伝子の中で脳が主要な発現組織である神経伝達物質のレセプターをコードする遺伝子上にある機能性変異が含まれており、今年度はこの変異ならびに遺伝子に着目して解析を行った。まず、この変異はヒトから魚類まで保存されているアミノ酸のコドン上にあり、遺伝子機能上極めて重要な変異であると推察された。さらに、この変異は、6種の変異機能予測プログラム(SIFT, Polyphen2, PhyloP, MutationTaster, LRT, GERP++)のすべてが、遺伝子機能に影響を与えると予測する、候補26個のうち唯一の変異であった。また、この遺伝子の全エクソンを制限型食欲不振症の孤発症例95個体を対象に通常のサンガー法によりシークエンシングした結果、この変異とは異なる集団中で極めて稀な(健常者群でのアリル頻度:0.3%)機能性変異を見出した。この変異も動物種を超えて高度に保存されている変異であった。 したがって、神経伝達物質のレセプターをコードするこの遺伝子上に、神経性食欲不振症の原因変異が蓄積されていることが示唆された。またこの遺伝子は4個の遺伝子ファミリーを形成しており、それぞれのタンパクは相互作用を示すことが知られていることから、今後は、これら全遺伝子について変異を探索する必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] HLA-DRB1, -DRB3, -DRB4 and -DRB5 genotyping at a super-high resolution level by long range PCR and high-throughput sequencing.2014
Author(s)
Ozaki Y, Suzuki S, Shigenari A, Okudaira Y, Kikkawa E, Oka A, Ota M, Mitsunaga S, Kulski JK, Inoko H, Shiina T.
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Journal Title
Tissue Antigens.
Volume: 83
Pages: 10-16
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Association of the c.385C>A (p.Pro129Thr) polymorphism of the fatty acid amide hydrolase gene with anorexia nervosa in the Japanese population.2014
Author(s)
Ando T, Tamura N, Mera T, Morita C, Takei M, Nakamoto C, Koide M, Hotta M, Naruo T, Kawai K, Nakahara T, Yamaguchi C, Nagata T, Ookuma K, Okamoto Y, Yamanaka T, Kiriike N, Ichimaru Y, Ishikawa T, Komaki G, The Japanese Genetic Research Group For Eating Disorders
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Journal Title
Molecular Genetics & Genomic Medicine
Volume: 0
Pages: 0
DOI
Peer Reviewed
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