2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390214
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塩島 一朗 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (90376377)
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Keywords | Akt / 糖代謝 / 脂肪酸代謝 / 心不全 |
Research Abstract |
本研究では誘導型心筋特異的インスリン受容体欠損(iCIRKO)マウスを用いて、以下の4点を検討することにより、インスリンシグナルによる心機能制御のメカニズムを解明し、新たな心不全治療法を確立することを目指す。 (1)iCIRKOマウスの表現型をさらに詳細に解析する (2)iCIRKOマウスの心筋内シグナル伝達の変化を検討する (3)iCIRKOマウスの心筋内エネルギー産生系について解析をおこなう (4)iCIRKOマウスの心機能低下におけるmTORの関与を明らかにする 平成23年度は上記4つのうち、(1)(2)について主に検討した。 (1)iCIRKOマウスの表現型をさらに詳細に解析する iCIRKOマウスでは心重量が減少次第に、心エコーでは収縮期左室内径の拡大と収縮能の低下が認められた。また、組織学的解析により、心筋細胞の萎縮と間質の線維化が見られることも明らかになった。 (2)iCIRKOマウスの心筋内シグナル伝達の変化を検討する iCIRKOマウス心臓では、インスリンシグナルの下流の中でもAkt-mTOR経路が選択的に抑制されていることが明らかになった。その原因としてAMPKの活性化により二次的にmTORの活性化が抑制されることが考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画では当初の研究計画の4項目のうち最初の2項目について重点的に検討する予定であったが、その目的は概ね達成できたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度以降には当初の研究計画の4項目のうち後半の2項目について重点的に検討する予定である。現時点では当初の研究計画を変更せずに進めていけるものと考えている。
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