2013 Fiscal Year Annual Research Report
LMIRは何を認識してアレルギー・炎症を制御するのか?
Project/Area Number |
23390257
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北浦 次郎 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30282651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アレルギー / 炎症 / 免疫 / ペア型レセプター |
Research Abstract |
本研究の目的はLMIR/CD300が何を認識するかを明らかにしてLMIRの生体内における役割を明らかにすることである。当該年度の研究における成果は、マウスLMIR3/CD300fのリガンドを同定した際の手法を応用して、ヒトLMIR3/CD300fのリガンドとして脂質のセラミドとスフィンゴミエリンを同定したことである。実際、ヒトLMIR3とセラミドまたはスフィンゴミエリンの結合はマスト細胞の高親和性IgE受容体を介するシグナルを抑制することを示した。また、LMIR3欠損マスト細胞にヒトLMIR3を再構築して、この細胞をマスト細胞欠損マウスに生着させて解析を行った結果、ヒトLMIR3も生体内でマスト細胞とIgEを介するアレルギー反応を抑えることが示された。また、LMIR3欠損マウスでは、(IgEとマスト細胞が関与する)アレルギー反応が増強するだけでなく、複数の炎症誘発モデルにおいて炎症が増悪することが示された。その際、マスト細胞以外のミエロイド系細胞においてもLMIR3が抑制シグナルを伝えることが示された。一方、LMIR4,LMIR5,LMIR7も特定の炎症モデル実験において、炎症増強作用を有することが示されたが、作用機序に関しては、リガンドの同定とともに、さらなる解析を要する。少なくとも、LMIR4が好中球、LMIR5が単球・マクロファージ、LMIR7がマスト細胞において特異的な機能を有することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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