2011 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイによる早期関節リウマチ病態形成分子の探索とその機能解析
Project/Area Number |
23390259
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 宏一 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (00175928)
長澤 逸人 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20306343)
津坂 憲政 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00245490)
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Keywords | 関節リウマチ / DNAマイクロアレイ / mRNA / 発現異常 / JMJD1A / 14-3-3zeta / PTPN1 / 末梢血 |
Research Abstract |
本研究課題では、関節リウマチ(RA)の病態形成の上位に位置する主要分子を明らかにする事を目的として、無治療早期RA症例の末梢血を対象としてDNAマイクロアレイによって網羅的発現解析を行い、健常人、変形性関節症およびC型肝炎の疾患コントロールに対して発現亢進、発現低下している分子の探索を、初年度研究実施計画に沿って研究を進めてきた。 網羅的mRNA発現解析によって候補分子としてヒストン脱メチル化酵素JMJDIA、シグナル伝達調節アダプター分子14-3-3zeta、チロシン脱リン酸化酵素PTPN11が同定された。JMJDIAについては、RA患者および健常人それぞれ10例のPBMC由来のtotal RNAを用いたmRNAの解析および特異抗体による免疫プロットを施行したが、予想に反して有意差は認めなかった。当該分子の好中球における発現が重要である可能性につき詳細な検討が必要と考えられた。14-3-3zetaについては、最新の欧米の報告などより、そのファミリー分子が関節リウマチの治療標的候補として注目されるようになった。14-3-3zetaの血清および培養上清におけるタンパク発現定量のため、サンドイッチEL,ISAの系を構築し、ファミリー分子も含めてRAの病態形成におけるその役割について解析中である。細胞内チリシン脱リン酸化酵素SHP-2分子コードする遺伝子であるPTPN11についてはmRNA、タンパク質レベルにおける発現について、標的細胞を絞った解析を現在試みている。 当初に着手した候補分子リストをさらに他の条件を加えた絞り込んだ最新のバイオインフォマティック解析により新たな候補分子を同定した。これらはRAの病態形成において全く新規のもので、公共データベースによる発現情報やその機能、発現レベル勘案し非常に有望であると考えられた。新たな候補分子についての解析に現在着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画予定の1分子についての評価が十分行えなかった点を考慮して評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、さらにスピードアップして当初計画を遂行するとともに、新たなバイオインフォマティック解析で浮かび上がった有望な新規分子についての機能解析に取り組む予定である。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Clinical, radiographic, and functional effectiveness of tocilizumab for rheumatoid arthritis patients-REACTION-52 weeks study2011
Author(s)
Takeuchi T, Tanaka Y, Amano K, Hoshi D, Nawata M, Nagasawa H, Satoh E, Saitao K, Kaneko Y, Fukuyo S, Kurasawa T, Hanami K, Kameda H, Yamanaka H
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Journal Title
Rheumatology
Volume: 50
Pages: 1908-1915
Peer Reviewed
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[Journal Article] Efficacy of tocilizumab for rheumatoid arthritis patients in daily practice in Japan-message from REACTION study2011
Author(s)
Yamanaka H, Tanaka Y, Inoue E, Hoshi D, Momohara S, Hanami K, Yunoue N, Saito K, Amano K, Kameda H, Takeuchi T
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Journal Title
Modern Rheum
Volume: 21
Pages: 122-133
Peer Reviewed
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