2013 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症の病態発生因子としてのミクログリアの機能解析
Project/Area Number |
23390289
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 康二 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80235340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
松崎 秀夫 福井大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00334970)
植木 孝俊 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (60317328)
中村 和彦 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80263911)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 統合失調症 / ミクログリア |
Research Abstract |
統合失調症病態脳における可溶性FKN産生の低下は、ミクログリア活性化に先だって生じることが報告されているので、poly I:Cマウスにて、精神症状の行動学的解析を行いつつ、上記MRIによる可溶性FKN産生in vivoイメージングとを併せて行い、発症超早期のマウス脳スライスを調製した。その超早期poly I:Cマウスの脳組織から、レーザーマイクロダイセクション法(LMD法)によりニューロンとミクログリアを採取し、それら細胞での遺伝子発現をDNAマイクロアレイにより網羅的に解析した。 また、FKN-CX3CR1情報伝達系、CD200-CD200R情報伝達系の阻害は、ニューロンにおけるFKNとCD200、ミクログリアにおけるCX3CR1とCD200Rの発現減少もしくは機能低下等に起因するので、それら遺伝子の転写調節因子、及び、受容体結合タンパク質の探索を、免疫沈降、プルダウンアッセイ、蛍光相関分光法(FCS)等によって行い、それを上記DNAマイクロアレイの解析結果と照合した。加えて、採取したニューロンとミクログリアから核画分を調製し、FKN、CD200、CX3CR1、CD200Rに関連するトランスクリプトーム・メチローム解析を行うことにより、関連分子を検索した。 ITAM-Syk情報伝達系はITIM情報伝達系と拮抗的に機能し、TREM2やSIRPβ1等の膜受容体にリガンドが結合することで賦活するが、統合失調症病態脳にてミクログリア活性化を惹起する内因性リガンドはまだ分かっていない。そこで本研究では、polyI:Cマウスより発症超早期の脳組織を調製し、TREM2とSIRPβ1に結合する内因性リガンドをアフィニティクロマトグラフィ/質量分析等で探索した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)