2011 Fiscal Year Annual Research Report
有棘赤血球舞踏病におけるオートファジー性神経変性の分子的機序の解明と治療的研究
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23390291
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐野 輝 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30178800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 雅之 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90332832)
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Keywords | chorein / 結合蛋白質 / HEK293細胞 / 免疫沈降 / 免疫組織化学 / オートファジー / マクロオートファジー / ミトファジー |
Research Abstract |
計画された第一の目的である、choreinと分子的な結合を介して相互作用を行っている蛋白質の同定に関しては、遺伝子工学的に作成したVPS13Aコンストラクトをトランスフェクションし、choreinを強制発現させた培養細胞を回収し、最適の可溶化条件を選択し可溶化剤含有の溶剤でホモジネートを作製し、抗体affinityカラムで全長choreinを含む画分を回収し、この画分をSDS-PAGEで展開し、蛋白染色で検出される特異的バンドをゲルから回収し、トリプシン処理後に質量分析解析を行い、データベースと比較して2種類の当該蛋白質を同定し、ウェスタンブロット法を用いて免疫学的に蛋白質の同定を確認した。同定されたchrein結合蛋白質(候補)に対する抗体を用いて、逆方向性に免疫沈降されることを実証し、chorein結合性の特異性の確証を得た。さらに、細胞および組織レベルでのchoreinと相互作用が確認された蛋白質およびchoreinの存在様式を免疫組織化学的に明らかにしている。 また、飢餓でオートファジーを誘発された上記HEK293細胞でのchoreinの存在様式を免疫組織化学的に明らかにして、分子として直接的にオートファゴソーム形成に加わっているのかを形態学的に明らかにしている。オートファジーは、そのメカニズムの違いからマクロオートファジー、ミクロオートファジーそしてシャペロン介在性オートファジーの3種類に分類されるが、choreinがマクロオートファジー中でもミトファジーに関与することを現在明らかにしようとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した計画は、生化学的実験や培養細胞を用いた実験、またゲノム科学的解析もおおむね順調に進捗しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記載した計画に沿って、推進する方向を考えている。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Novel pathogenic mutations and copy number variations in the VPS13A gene in patients with chorea-acanthocytosis2011
Author(s)
Tomiyasu A, Nakamura M, Ichiba M, Ueno S, Saiki S, Morimoto M, Kobal J, Kageyama Y, Inui T, Wakabayashi K, Yamada T, Kanemori Y, Jung H, Tanaka H, Orimo S, Afawi Z, Blatt I, Aasly J, Ujike H, Babovic-Vuksanovic D, Josephs K, Tohge R, Rodrigues G, Dupre N, Yamada H, Yokochi F, Kotschet K, Takei T, Rudzinska M, Szczudlik A, Penco S, Fujiwara M, Tojo K, Sano A
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Journal Title
Am J Med Genet B Neuropsychiatr Genet
Volume: 156
Pages: 620-631
DOI
Peer Reviewed
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