2012 Fiscal Year Annual Research Report
副腎静脈サンプリングを応用した原発性アルドステロン症の低侵襲根治術用器具開発
Project/Area Number |
23390296
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高瀬 圭 東北大学, 大学病院, 准教授 (60361094)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清治 和将 東北大学, 大学病院, 講師 (50400247)
佐藤 文俊 東北大学, 大学病院, 講師 (70343051)
森本 玲 東北大学, 大学病院, 助教 (30547394)
太田 信 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (20400418)
芳賀 洋一 東北大学, 医工学研究科, 教授 (00282096)
山内 清 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教育研究支援者 (70375202)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | primary aldosteronism / adrenal venou sampling / IVR / RF ablation / hypertension |
Research Abstract |
インターベンショナルラディオロジー(IVR)による原発性アルドステロン症の副腎腺腫焼灼の臨床試験に向けた器具としては、まずはCelonProsurgeApplicatorによる経皮的副腎焼灼を中心に施行する方針とした。MDCTにて抽出した3Dデータに基づいた実物大の副腎静脈血管モデルを基に、副腎静脈サンプリングでの診断に基づく焼灼を行うこととした。リジッドタイプのRFディバイス(プロサージアプリケーター)を含むラジオ波焼灼システム(バイポーラRFAシステムCelonPOWER)により、2極針を用いての300~500kHzの高周波電流、40W 程度の電力で副腎腺腫組織の焼灼を可能とする手技開発に向けた動物実験は、牛副腎のスムーズな入手がやや困難だったものの、豚および牛摘出副腎での単純な焼灼実験はほぼ終了した。 周辺臓器への焼灼危険性モデルを牛副腎と脂肪組織で形状をシミュレーションして、後腹膜脂肪織内の副腎と周囲脂肪織および近傍危険臓器を模した焼灼モデルでの実験を開始した。 副腎静脈画像診断については、MRIでの造影剤を使用しない静脈描出のプロトコールが完成し、MDCTよりは描出脳がやや劣るものの高い描出率での診断に成功した。 実際の臨床応用に向けては、当院の臨床研究推進センターの協力の下に、動物実験に基づく臨床プロトコールの検討を開始した。PMDAへの探索的治験相談の準備を開始した。 フレキシブルタイプの焼灼ワイヤについては、依然十分な焼灼範囲が得られていないが、企業との連携を開始し試作品を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CTアンギオグラフィーの医用画像DICOMデータの両者に基づいて副腎内静脈分枝を含んだ実物大の副腎静脈血管モデル完成二時間を要した影響と、動物実験で、豚に加えて牛摘出副腎を使用することとしたが、牛副腎入手がスムーズに行かず。動物実験がやや遅れた。しかし、リジッドタイプのRFディバイス(プロサージアプリケーター)を含むラジオ波焼灼システム(バイポーラRFAシステムCelonPOWER)による机上試験での焼灼最適化実験の大部分を終了することが出来た。周辺臓器への焼灼危険性のモデル作成による机上実験も開始できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、牛摘出副腎と脂肪組織で作成した周辺臓器への焼灼危険性モデルによる机上での最適副腎焼灼プロトコールの検索に向けた実験をさらに進める他、血流による冷却効果の焼灼への影響を調べるための豚生体による焼灼実験を開始する。 経静脈的焼灼法は、細径ワイヤーでの焼灼拡大が大きな課題であるが、企業との連携を開始した。 今後は試作品の生物学的検討を含め基礎的研究を継続する。 副腎静脈の超選択的サンプリング技術が我々の臨床で行われ始めたため、より微小腺腫に近い部分にワイヤーを挿入する技術との組み合わせ、アルドステロン迅速アッセイ法を開発中の企業との連携によるone stopの治療の可能性に付き検討する。
|
Research Products
(8 results)