2011 Fiscal Year Annual Research Report
RNA工学を用いたがん放射線感受性増感のための分子標的治療
Project/Area Number |
23390301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
栗政 明弘 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80343276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡安 隆一 独立行政法人放射線医学総合研究所, 国際オープンラボラトリー, サイエンティフィックセクレタリー (50356135)
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Keywords | DNA修復 / RNA / アプタマー / 放射線 / がん |
Research Abstract |
高次構造を形成しリン酸化部位に結合活性を有する人工合成したRNAアプタマーを用いて、がん細胞の放射線感受性を制御する新しい放射線増感剤の開発を目指している。今年度はDNA2本鎖切断損傷の非相同末端結合修復(NHEJ)に関わるキナーゼであるDNA-PKcsの特に自己リン酸化部位と想定される複数のペプチド配列に対して、これに結合するRNAアプタマーをSELEX法を用いて合成を試みた。SELEX法を全7ラウンドを繰り返し、より親和性の高いRNAアプタマー分子の選別を行った。 得られたRNA分子の評価を行うために、その配列の解析を行った。まずは、アプタマー分子の合成の評価のために、逆転写反応により得られた相補的DNA分子をプラスミドベクターに組み入れて、ジークエンサーにて配列解析を行った。 配列解析の結果、一部のアプタマーでは、特異的な配列も含まれるものの、多くは非特異的な増幅によって得られるような,共通の配列を持つものが多いという結果であった。これは、アプタマー配列の増幅反応の際に、選別に用いたペプチドかあるいはフィルター類に非特異的に結合したものが,より優位に増幅されている可能性が考えられた。このため、アプタマー配列の増幅法に関して、より良好な条件の検討が必要と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で最も重要となるアプタマー合成法に関して、従来の方法では充分な効率で目的のアプタマーが得られない可能性が考えられた。より良好な条件の最適化が求められ、現在のところ条件検討に時間を取られて,達成度は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
RNAアプタマーの合成法に関して、より至適な条件を検討し、より効率的なアプタマーの作製法を確立していく。また、これまでに得られたアプタマーが、より大規模な次世代シークエンスによって,目的のより多くのアプタマーが得られる可能性があるかの検証を行っていく。また、得られた一部のアプタマー配列を用いて、培養細胞に導入してその放射線感受性の変化を検討していく。
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