2011 Fiscal Year Annual Research Report
微小血管造影法による脳穿通枝および球後性眼微小動脈の病態評価と臨床応用への展開
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23390305
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
盛 英三 東海大学, 医学部, 教授 (90146598)
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Keywords | 放射線、X線、粒子線 / 循環器・高血圧 / 脳神経疾患 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
脳穿通枝の血流障害は大脳皮質下病変を通じて、認知障害、転倒、誤嚥など老年病症候群と呼ばれる精神・身体疾患に関連する。糖尿病は球後性眼動脈微小血管にも病変は来たし、網膜症治療後もなお進行する視神経障害の原因となる。従来の血管造影では、これらの脳微小血管系を可視化することができなかった。我々は、基礎研究用装置として開発した放射光微小血管造影法、臨床応用を目指す装置として開発した回転セリウム陽極微小血管造影装置を用いて基礎ならびに前臨床研究を行う。 1.放射光微小血管造影法を用いた脳微小血管の病態生理学的意義に関する研究: 高エネルギー加速器研究機構(KEK)AR-BL7から得た白色をシリコン結晶で単色化(33-3KeV)して被写体に照射し、透過X線を高解像度(25μm).超高感度撮像系(撮影視野25mm×25mm)等により検出する微小血管造影システムを構築した。 週齢20-25週のLETo(対照)ラットにおいて、中大脳動脈から分岐する穿通枝の描出が可能かどうかを検証した。ついでアセチルコリン負荷時の血管拡張反応の定量的評価を実現できるか否かを評価した。糖尿病が脳微小血管の機能・形態に及ぼす影響をOLETF(II型糖尿病)ラットにおいて検討した。大脳皮質下白質病変モデルを来年度以降に作成する。 2.回転セリウム陽極疑似単色x線診断システムの開発とその前臨床研究: 麻酔した犬を用いて選択的内頸動脈造影を行い、人体に匹敵する厚い被写体でも脳穿通枝の描出とが可能かどうかを摘出臓器で検証した。空間分解能50μmの動画撮影システムを構築した。II型糖尿病モデル(OLETF)ラット等を対象として、血管造影実験をおこない、放射光微小血管造影法の検出能との比較を来年度以降に行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までのところ研究及び実験は、概ね予定通り実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では申請当初の研究計画の変更は予定されていない。
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Research Products
(7 results)