2012 Fiscal Year Annual Research Report
微小血管造影法による脳穿通枝および球後性眼微小動脈の病態評価と臨床応用への展開
Project/Area Number |
23390305
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
盛 英三 東海大学, 医学部, 教授 (90146598)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線・X線・粒子線 / 循環器・高血圧 / 脳神経疾患 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
脳穿通枝の血流障害は大脳皮質下病変を通じて、認知障害、転倒、誤嚥など老年病症候群と呼ばれる精神・身体疾患に関連する。糖尿病は球後性眼動脈微小血管にも病変を来たし、網膜症治療後もなお進行する視神経障害の原因となる。従来の血管造影では、これらの脳微小血管系を可視化することができなかった。我々は、基礎研究用装置として開発した放射光微小血管造影法、臨床応用を目指す装置として開発した回転セリウム陽極微小血管造影装置を用いて基礎ならびに前臨床研究を行う。 1.放射光微小血管造影法を用いた脳微小血管の病態生理学的意義に関する研究: 高エネルギー加速器研究機構(KEK)AR-BL7から得た白色をシリコン結晶で単色化(33.3KeV)して被写体に照射し、透過X線を高解像度(25μm)・超高感度撮像系(撮影視野25 mm × 25 mm)等により検出する微小血管造影システムを構築した。 週齢20-25週のLETO(対照)ラットにおいて、中大脳動脈から分岐する穿通枝の描出が可能かどうかを検証した。ついでアセチルコリン負荷時の血管拡張反応の定量的評価を実現できるか否かを評価した。糖尿病が脳微小血管の機能・形態に及ぼす影響を OLETF(II型糖尿病)ラットにおいて検討した。糖尿病ラットに頸動脈洞破壊を付加した大脳皮質下白質病変モデルを作成し、その脳穿通枝を含めた脳微小血管の描出を開始した。 2.回転セリウム陽極疑似単色X線診断システムの開発とその前臨床研究: 麻酔した犬の心臓あるいは脳の血管床に造影剤を充填して摘出し、ホルマリンで固定した心臓あるいは脳を用いて微小血管撮影を行い、人体に匹敵する厚い被写体でも心筋貫通枝や脳穿通枝の描出が可能かどうかを検証した。空間分解能50μmの動画撮影システムで撮影を行った。麻酔した犬を用いて生体下で心臓および脳の微小血管を描出できるか検証する実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までのところ研究及び実験は、概ね予定通り実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では申請当初の研究計画の変更は予定されていない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] H2 Mediates Cardioprotection Via Involvements of KATP Channels and Permeability Transition Pores of Mitochondria in Dogs2012
Author(s)
A.Yoshida, H.Asanuma, H.Sasaki, S.Sanada, S.Yamazaki, Y.Asano, Y.Shinozaki, H.Mori, A.Shimouchi, M.Sano, M.Asakura, T.Minamino, S.Takashima, M.Sugimachi, N.Mochizuki, M.Kitakaze
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Journal Title
Cardiovasc Drugs Ther
Volume: 26
Pages: 217-226
DOI
Peer Reviewed
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