2013 Fiscal Year Annual Research Report
微小血管造影法による脳穿通枝および球後性眼微小動脈の病態評価と臨床応用への展開
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23390305
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
盛 英三 東海大学, 医学部, 教授 (90146598)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線・X線・粒子線 / 循環器・高血圧 / 脳神経疾患 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
脳穿通枝の血流障害は大脳皮質下病変を通して、認知障害、転倒、誤嚥など老年病症候群と呼はれる精神・身体 疾患に関連する。糖尿病は網膜の微小血管障害を起こすが、一方で球後性眼動脈微小血管にも病変は及び、網膜症治療後もなお進行する視神経障害の原因となる。従来の血管造影では、これらの脳微小血管系を可視化することができなかった。我々は、基礎研究用装置として開発した放射光微小血管造影法、臨床応用を目指す装置として開発した回転セリウム陽極微小血管造影装置を用いて、上記の脳微小血管の可視化を目指した基礎研究を行った。 I. 放射光微小血管造影法を用いた脳微小血管の病態生理学的意義に関する研究: (1) 撮影システムの構築:高エネルギー加速器研究機構に放射光微小血管造影システムを構築した。 (2) 昨年度に引き続き脳微小血管の描出と血管反応性の定量的評価:週齢20-25週のラットにおいて、中大脳動脈から分岐する穿通枝、内頸動脈から分岐する眼動脈の、球後性微小動脈の描出が可能かどうか検証した。ついでアセチルコリン負荷時の血管拡張反応の定量的評価を検証した。 II. 回転セリウム陽極疑似単色X線診断システムの開発とその前臨床研究: (1) 回転セリウム陽極疑似単色X線を線源として、フラットパネル動画撮影システムおよび高感度シンチレータ・超高感度カメラを撮像システムとする、大動物および人体の撮影に応用できる微小血管撮影装置を構築した。(2) 回転セリウム陽極疑似単色X線診断システムの比較装置として、移動可能な通常X線撮影装置を用いた撮像システムを構築した。(3) 昨年に引き続き、摘出した犬の心臓と脳の血管にヨード含有マイクロスフェアーを充填して微小血管撮影用ファントムを作成し、上記の2つの撮影装置を用いて撮影実験を行った。(4) 正常対照犬を用いて脳および心臓の微小血管撮影実験を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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