2012 Fiscal Year Annual Research Report
癌間質ニッチに存在する膵癌浸潤/転移責任間質細胞同定とその制御による新規治療開発
Project/Area Number |
23390327
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大内田 研宙 九州大学, 学内共同利用施設等, 講師 (20452708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆生 九州大学, 大学病院, 助教 (20372766)
村田 正治 九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30304744)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 膵癌 / 膵星細胞 |
Research Abstract |
膵癌は現在も有効な治療法がなく癌死の上位を占める。特に癌間質相互作用により高い浸潤能、転移能、治療抵抗性を有し、最近申請者はその責任細胞として癌間質ニッチに存在する膵癌浸潤/転移責任間質細胞を同定し、報告した。 本研究ではこの癌間質相互作用を主導する癌間質ニッチ転移浸潤責任間質細胞に注目し、これをターゲットとして、さらなるcharacterizationとその機能、機序を解明し、その制御を目的としたドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発を行う。 昨年度は、CD34,CD44,CD54, CD90, CD105, CD133, CD308, CD309など間葉系や内皮性幹細胞のマーカーを用い、切除組織より樹立した間質細胞集団のprospective isolationを進め、それに続く機能解析により更に詳細なphenotypingを行い、複数の有望なマーカーを同定した。 今年度は、そのマーカーにより特異的に分取した細胞集団の機能解析を進めた。その結果、ある特定の表面マーカーを発現する細胞が癌間異質相互作用に深く関わることが明らかになった。また、純化した間質細胞集団を、膵癌細胞と共培養し、癌の浸潤能に関する変化を検討した。さらに、マウスに共移植することで、特定の癌間質細胞集団による癌細胞の増殖・浸潤・EMTへの関与を検討した。特にin vivo環境において癌間質相互作用に深く関わる細胞集団、標的分子の検討を行い,有望な分子を複数同定した。 今後は,さらに、癌悪性化責任間質細胞の同定を進め、それをターゲットとしたDDSの開発をすすめていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関連する分子を複数同定し、膵星細胞のcharacterizationが順調にすすんでいいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
標的細胞における標的分子の作用機序をさらに解明し、癌間質ニッチを標的とした治療法の開発をすすめていく。
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