2013 Fiscal Year Annual Research Report
人工心臓使用時のデバイス由来感染症防止に有用なスキンボタン・デバイス被覆材の開発
Project/Area Number |
23390341
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
水野 敏秀 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40426515)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | スキンボタン / ドライブライン感染症 / 補助人工心臓 / 医療機器 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは,新しい医療機器の開発のみならず,その研究開発された医療機器を確実に実用化し,臨床使用可能な製造水準への周辺整備も重要な課題となっている.そのため,本開発課題である新規スキンボタンに使用されるセグメント化ポリウレタン多孔体の製造精度の向上と量産システムの開発は重要であり,本システムは医療機器として上市を目的としたGMP製造を見据えたシステムでなければならない.本研究では,新規開発されたセグメント化ポリウレタン多孔体の製造上の問題点を解決するため,サイフォン原理を利用することなく人為的にすべての工程を制御できる量産設備を設計し,実際に稼働させ,製造される多孔体の安定性や精度を検討した. 本研究では,SPU多孔体の製造において,従来のサイフォン原理を利用することなく人為的にすべての工程を制御できる量産設備を設計した.本システムは,主に蒸留槽,温調予備タンク槽,型の抽出槽,送液ポンプ,電磁弁から構成されるものである.本新規システムによる製造工程は,まず,蒸留槽から揮発したアルコールを予備タンクへ貯留し,かつ,温度を一定に保持し,プログラム制御されたタイミングで高流量送液ポンプを使用して速やかに抽出槽へ注液することで,常時,ポリマードープを温調されたアルコール新液へ浸漬しておくことが可能となっている.結果,抽出槽には攪拌機能を付与しており,型全体の洗浄効率を均質化することに成功した.結論として,本研究により,SPU多孔体製造過程において,製造工程を見直し,新規の製造装置を設計,導入することにより,製品精度を向上させ,安定した製品を作成することが可能となった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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