2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390361
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須藤 啓広 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60196904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松峯 昭彦 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00335118)
西村 明展 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10508526)
明田 浩司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20422826)
長谷川 正裕 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (40308664)
若林 弘樹 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50362687)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コホート研究 / 運動器不安定 / ロコモティブシンドローム / 要介護認定 / ロコモ25 / 骨粗鬆症 / 変形性膝関節症 / 椎体骨折 |
Research Abstract |
運動器不安定症より広い概念であるロコモティブシンドローム(ロコモ)に着目し、25問の質問からなるロコモ25で定義したロコモ該当者における、変形性膝関節症(KOA)、骨粗鬆症(OP)、椎体骨折(VF)、要支援・要介護者の頻度に関する調査を行った。2011年の第8回検診ではロコモ25の直接調査を行ったが、それ以前の参加者ではロコモ25の調査ができていなかったため、問診票を郵送して評価を行った。 第8回検診参加者に加え、郵送問診票の有効回答が得られた394人(男性144人、女性250人)を対象とした。ロコモ25で16点以上の群をロコモとすると133人がロコモ(ロコモ群)に該当し、261人が非ロコモ(非ロコモ群)であった。ロコモ群の中でKOA有りが54人(40.6%)であったのに対し、非ロコモ群では55人(21.1%)とロコモ群で有意にKOAの頻度が高かった。OP有りはロコモ群24人(18.0%)、非ロコモ群39人(14.9%)で有意差は認められなかった。VF有りはロコモ群22人(16.5%)、非ロコモ群27人(10.3%)と有意差は認められなかったが、ロコモ群で非ロコモ群に比べ、多い傾向があった。要支援・要介護者の頻度はロコモ群38人(28.6%)、非ロコモ群4人(1.5%)と有意にロコモ群で多かった。 運動機能は第8回検診に参加し、各種運動機能検査を行えた219人を対象として、6m通常速度歩行の歩行時間・歩数、開眼片脚立位時間、20cm narrow walkのはみ出し数を用いて評価した。この結果、ロコモ群は非ロコモ群に比べ、6m通常速度歩行の速度が遅く、歩幅が小さく、開眼片脚立位時間が短かった。 2013年末には第9回検診を予定しており、200~300人の参加者を予定している。今まで行ってきた各種検査を行うとともに、新たな遺伝子検体も追加し、研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当科の検診では3m Timed up and go testが行えなかったため、各検診者を運動器不安定症と定義することはできなかったが、その代用として「ロコモ25」を使用し、ロコモ該当者と非該当者で比較検討することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子については引き続き、理化学研究所ゲノム医科学研究センター骨関節疾患研究チームと共同で研究を進める予定である。 2013年末には第9回検診を予定しており、さらに検診者数を増やして解析を行っていく予定である。
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Research Products
(3 results)