2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390364
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
名井 陽 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (10263261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 美奈 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50457008)
中 紀文 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90601964)
本田 博嗣 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90624213)
樋口 周久 大阪大学, 保健センター, 助教 (40432421)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 骨再生医療 / 間葉系幹細胞 / 化学療法 / 悪性骨腫瘍 / 骨芽細胞分化 / iPS細胞 |
Research Abstract |
我々は、これまでiPS細胞由来の培養骨作製技術を最適化するための基礎的検討を行ってきた。その結果、京都大学で樹立されたマウスiPS細胞株 (20D17)を用いて、無血清下でサイトカイングラディエント法による骨芽細胞系細胞への分化誘導法をほぼ確立することができた。その中で骨芽細胞系細胞への分化誘導に重要な条件として、播種密度、無血清下の分化誘導、サイトカイン添加、低酸素培養、正荷電処理培養表面などが明らかになってきた。現在、これら条件の組み合わせにより作製した誘導骨芽細胞様細胞が、生体内に移植した際、異所性に骨化し、骨細胞を含む骨組織への適切な分化を遂げるのか、ならびに造腫瘍性試験による安全性を評価している。マイクロアレイ解析ならびにNGSを用いたRNA-seq解析による網羅的遺伝子発現解析による評価も並行して行っている。 ラット高容量化学療法(ドキソルビシン)モデルにおいて、骨髄抑制期にはMSCs採取細胞数とコロニー形成能が低下した。回復期では骨髄および脂肪由来MSCsでこれら数値の回復傾向を認めたが、筋肉由来ではさらに低下した。化学療法によるこれら影響は脂肪由来MSCsが最も軽度であった。細胞増殖はすべての組織由来MSCsで低下していた。 FACSでは各組織由来でCD11b-CD34-CD45-CD90+細胞群(MSC様細胞群)を認め、継代と共にその比率は増加した。脂肪由来細胞では、分離直後のMSC様細胞群の比率は低下していたものの、3回の継代によりコントロール群と同程度に回復したのに対し、骨髄由来細胞は回復が不良であった。以上の結果により、骨髄、脂肪、筋肉由来のMSCsにおいては、脂肪由来細胞が最も化学療法の影響を受けにくいことが示唆された。この知見は化学療法施行後の再生治療において細胞源や治療時期の決定に有用と考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)