2011 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣チョコレート嚢腫上皮の不死化、癌化による多段階発癌モデルの構築と分子標的探索
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23390387
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
京 哲 金沢大学, 医学系, 講師 (50272969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 正博 金沢大学, 附属病院, 助教 (20313661)
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Keywords | 内膜症 / 不死化 / 上皮細胞 / テロメレース |
Research Abstract |
近年、卵巣チョコレート嚢胞の癌化が問題となっているが、その発生メカニズムは明らかになっていない。本研究では、卵巣チョコレート嚢胞上皮細胞を手術検体から純化し、我々がこれまでに開発してきた上皮細胞不死化プログラムを用いて延命、不死化細胞を樹立することをまず第一の目的とした。その結果レンチウイルスベクターシステムによるcyclinD1/cdk4/TERTの遺伝子導入にて安定的に継代可能な不死化細胞を樹立し得た。従来のHPVE6/E7とTERTの組み合わせにても同様に不死化に成功したが、本研究ではウイルス癌遺伝子を用いない系を目指しており、以後の実験はcyclinD1/cdk4/TERTにて不死化した内膜症上皮不死化細胞を用いることとする。なお本細胞は微量であるがER,PRを発現しており、プロゲステロン反応性を保持していることを確認した。またマウス造腫瘍能などの癌化形質は獲得していないことも確認済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
内膜症上皮細胞の不死化に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれらの不死化細胞に様々な遺伝子操作を加え、癌化形質を持つ細胞の作成に取り組む。最終的には以上の解析により内膜症性卵巣膿腫の癌化の分子機構の解明と分子標的役の開発を目指す。
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Research Products
(2 results)