2014 Fiscal Year Annual Research Report
網膜浮腫をおこすノックアウトマウスを用いた糖尿病黄斑浮腫の新しい治療法の開発
Project/Area Number |
23390400
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
村田 敏規 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (50253406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 達朗 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (30150428)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 糖尿病黄斑浮腫 / 糖尿病 / 糖尿病網膜症 / 遺伝子改変マウス / VEGF |
Outline of Annual Research Achievements |
RAMP-2ノックアウトマウス、Kimbaマウスなどの遺伝子改変マウスにおいて、蛍光眼底造影、光干渉断層計の所見を採る方法を開発し、人間と同じ網膜症の検査が施行できる体系を作ることは、糖尿病網膜症に対する薬物療法を開発する上で、重要である。人の眼球の直径が平均25mmであるのに対して、マウスの眼球は5mm前後である。このため、光学系に大きな違いが有り、人間の患者で撮影されるような、きれいな検査所見を取得することが困難であった。我々は、眼底撮影には前置レンズを工夫すること、内視鏡を使用すること、散瞳の方法、顎を載せる台の工夫などで、高精度の画像を撮影可能とした。蛍光眼底造影で、無灌流領域を撮影可能となったことにより、灌流正常の部位と、無灌流領域をわけて、標本を採取できるようになった。このため、それぞれの部位でreal time PCRを行えるようになり、無灌流領域ではvascular endothelial growth factor (VEGF)の過剰発現が起きていることが初めて、直接的に確認できるようになった。Platelet derived growth factor (PDGF)の発現量には、本実験系では変化がなかった。さらに、同部位にレーザーを行うと、VEGFの産生が正常レベルと同程度に低下させることができることが、これも直接的に計測確認できた。さらに、光干渉断層計の所見では、網膜剥離、嚢胞用網膜浮腫などの所見を確認できるようになったので、今後の網膜浮腫の研究に極めて有用と考えられる。 これらの測定計を使って、無灌流領域のレーザーがVEGFを下げることを示唆する所見が得られた。また、アドレノメデュリンは網膜血管新生および網膜浮腫の抑制に、効果を示すことを示唆する所見が得られた。糖尿病網膜症と糖尿病黄斑浮腫について、薬物療法の開発を行う実験系が確立できたと考えている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)