2015 Fiscal Year Annual Research Report
超微小外科技術を応用したリンパ外科手術手技確立と国際共同研究
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23390408
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
光嶋 勲 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60101804)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / ICG / リンパ管静脈吻合術 / リンパ移植 / LVA |
Outline of Annual Research Achievements |
年間約300例のリンパ浮腫の手術を行いこの症例数は、日本だけでなく世界一の症例数を誇る数である。過去13年間行われた約1000例のリンパ管静脈吻合(LVA)の外科的治療の術後経過を半年ごとに外来受診でチェックし、この症例を詳細な写真によりP.P.で術前術後の変化、有効性に関して評価が行われている。各症例の軽症から重症に対する手術適応とその後の評価は国内外の発表され、おそらく東大の発表数、英語論文数は世界で最も多いであろう。 術式変遷は、LVAの吻合数が少数から多数吻合へと変わってきた。また数年前から始めた重症下肢例に対するリンパ管移植は、当初は一ケであったが今年は重症例に対しては複数のリンパ管移植を行うことで有効率が上がることが判明しこれにより複数のリンパ管移植法がほぼ確立された。 また東大国際診療部からの紹介でクエート、南アメリカ、南アフリカからの難しい原発性リンパ浮腫の小児例の治療がなされたことは大きな実績である。 サンフランシスコ国際学会では多くの演題発表がなされ当科の実績は一大勢力であることが示された。海外からの招待講演では、中国マイクロ学会、アメリカリンパ浮腫外科治療講習会、ラテンアメリカ微小外科学会などにおいてリンパ浮腫外科治療に関する講演をした。シカゴリンパ浮腫講習会では東大の筆頭研究者から重症で死に至るリンパ浮腫の新しいコンセプトが致死性リンパ浮腫という新しい病名で呼ぶべきであろうと提言された。これまでリンパ浮腫の死亡に至る例があることはあまり知られておらずこのコンセプトは今後リンパ浮腫の患者たちの命を救うために重要なものとなるであろう。リンパ管に発生するスチュワートトレベース症候群に対する治療法としてLVAによる完治の可能性を報告した。今年度はこれまでの2例に加えさらに2例が追加され外科的バイパス手術が行われそのうちの1例は腫瘍が消失したという驚くべき結果が得られた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 血管柄付き神経移植2016
Author(s)
光嶋勲
Organizer
第4回再生再建外科手術研究会
Place of Presentation
順天堂大学D棟8F会議室(東京都、文京区)
Year and Date
2016-01-30 – 2016-01-30
Invited
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