2013 Fiscal Year Annual Research Report
3次元蛍光イメージングによる骨細胞機能ダイナミズムの可視化と骨の生理・病態解析
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23390417
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
飯村 忠浩 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授(特定教員) (20282775)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 骨代謝 / イメージング |
Research Abstract |
本年度の研究成果として、血中リン濃度調節ホルモン:FGF23の産生機能から、骨細胞には機能的なヘテロジェニティ(異種混交性)があることを明らかにした点があげられる。骨基質タンパクであるDMP1は主に骨細胞で産生され、DMP1-nullマウスは血中FGF23レベルが亢進し低リン酸血性骨軟化症を呈する。このことから、遺伝学的には、DMP1はFGF23産生の抑制因子であると考えられるが、その細胞分子レベルでのメカニズムは不明な点が多かった。そこで、我々は、DMP1によるFGF23産生調節メカニズムの解明を目的とし、蛍光イメージングによる詳細な観察と計測を行いさらに様々な解析を行った。その結果、DMP1はFAK-MAPKカスケードを利用してFGF23産生を抑制していることが明らかとなった。さらに、FGF23の産生機能の点から、骨細胞には機能的なヘテロジェニティ(異種混交性)があることが明らかとなった。 次の主たる成果として、歯の矯正移動時における歯槽骨リモデリング過程において、歯槽骨骨細胞のスクレロスチン発現が動的に変化することを、新規の蛍光イメージングと計測法によって明らかにした点があげられる。その結果として、矯正移動時のスクレロスチンの空間的な発現分布の変化が、その後の歯槽骨のリモデリングに重要なメカニズムとなっていることが考えられた。 本年度は、研究3年目の最終年度であるが、本科研費の研究計画に沿った重要な研究成果を論文として1報、報告することができた。さらに、もう1報は現在論文として投稿中である。さらに、本研究での成果を総括するうえで、英文総説1報および和文総説を3報出版することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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