2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390448
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
馬場 一美 昭和大学, 歯学部, 教授 (80251536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10196694)
五十嵐 順正 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20107303)
西山 暁 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (40359675)
木内 祐二 昭和大学, 薬学部, 教授 (50204821)
木野 孔司 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (80143585)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 遺伝子多型 / SNP / 共分散構造分析 / セロトニン2A受容体 / 5-HT |
Research Abstract |
解析ソフトAMOSを用いた共分散構造分析において、より精度の高い睡眠時ブラキシズムの因果モデルを構築するために、被験者をできるだけ多く収集する必要があった。当該年度には初年度と併せて100名の被験者を目標とし、この目標数を達成した。これらの被験者に対し、アンケート調査を実施し、環境因子の調査を行った。また、被験者から収集したゲノムDNAよりセロトニントランスポーター遺伝子の多型と、セロトニン1A受容体遺伝子、セロトニン2A受容体遺伝子、セロトニン2C受容体遺伝子の一塩基多型(SNPs)の解析を行って、これを完了した。これらの解析結果をもとに、睡眠時ブラキシズムの有無と環境因子、および遺伝子多型の関連性を、まずはロジスティック回帰分析を用いて検討し、この結果を学術雑誌Journal of Sleep Research上にて公表した。睡眠時ブラキシズムとセロトニン2A受容体遺伝子のSNPの関連を示唆したものであった。これは本邦初となる、睡眠時ブラキシズムと遺伝因子との関連を報告した論文であり、今後、遺伝子の機能との関連を詳細に検討することにより、睡眠時ブラキシズムの病因論が解明されることが期待できる。また、複雑な因果関係をビジュアル化するために、睡眠時ブラキシズムの仮説因果モデルを作成し、この仮説を基にして共分散構造分析により修正を加えて、睡眠時ブラキシズムの因果モデルを構築した。その結果、睡眠の質、セロトニン2A受容体遺伝子、心理状態の3つの背景因子が睡眠時ブラキシズムに関連していることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
データの収集と遺伝子多型解析が完了し、進捗状況は非常に良好である。因子構造のモデル構築についても順調であるが、時間のかかる解析手法のため、最初のモデル完成までにやや時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度では、共分散構造分析により構築された睡眠時ブラキシズムの因子構造モデルについて、現モデルよりも良いモデルが構築できるよう更に修正を加える。その結果は、学術雑誌および学会にて公表する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Association of genetic, psychological and behavioral factors with sleep bruxism in a Japanese population.2012
Author(s)
Abe Y, Suganuma T, Ishii M, Yamamoto G, Gunji T, Clark GT, Tachikawa T, Kiuchi Y, Igarashi Y, Baba K.
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Journal Title
Journal of Sleep Research
Volume: 21
Pages: 289-296
DOI
Peer Reviewed
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