2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍血管内皮細胞の幹細胞性と薬剤耐性獲得機構との関わりの解明
Project/Area Number |
23390457
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
樋田 京子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 特任准教授 (40399952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 正信 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20162802)
樋田 泰浩 北海道大学, 大学病院, 講師 (30399919)
大賀 則孝 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 特任助教 (40548202)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 腫瘍血管 / 血管新生 / 幹細胞 |
Research Abstract |
1)薬剤抵抗性と幹細胞性の関連解析:がん幹細胞は薬剤抵抗性をもつことはよく知られている.腫瘍血管内皮細胞には幹細胞性(CD90, Sca-1などの幹細胞マーカーの発現)や薬剤抵抗関連遺伝子,MDR1の発現が高いことがわかった.また,腫瘍培養上清により正常血管内皮においてこのトランスポーター遺伝子MDR1の発現が上昇したことから,腫瘍血管内皮細胞の薬剤抵抗性と幹細胞性との関わりについてCD90, Sca-1, CD133,MDR1発現と薬剤感受性の違いとの関係をreal time PCR,MTS assay, フローサイトメトリーによるSP分画解析などにより解析した.さらにALDHが高い腫瘍血管内皮細胞の存在をみいだし,それらが薬剤耐性をもっていることを明らかにした.また,幹細胞性をもつ腫瘍血管内皮細胞においてある細胞成長因子のシグナル経路が亢進していることなどを現在解析中である. 2)培養上清中サイトカインの解析:腫瘍培養上清により正常血管内皮における腫瘍血管内皮マーカーの発現亢進や薬剤耐性に影響を及ぼすサイトカインの解析をおこなった.悪性度の異なるがん細胞の培養上清による処理後, 細胞の抗がん剤や血管新生阻害剤への感受性の変化を増殖能, 遊走能への影響を通して比較検討した. 培養上清中のVEGFが血管内皮の薬剤耐性を亢進させることをみいだした.血管内皮においてこの受容体の阻害を行うことで薬剤耐性を回避できることを確認した.その他の培養上清中のサイトカインもいくつか見出され,現在解析中である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(24 results)
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[Presentation] Heterogeneity of Tumor Endothelial Cells.2012
Author(s)
Hida K.
Organizer
The 43rd International Symposium of The Princess Takamatsu Cancer Research Fund“Cancer Heterogeneity: Impact on Carcinogenesis, Cancer Stem Cell, Microenvironment, Diagnosis and Treatment”
Place of Presentation
ホテルグランドパレス(東京都)
Year and Date
20121115-20121115
Invited
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