2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヘルスリテラシー不足の患者・家族・市民を発見・支援する看護学習コンテンツ開発
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23390497
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
中山 和弘 聖路加国際大学, 看護学部, 教授 (50222170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐居 由美 聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (10297070)
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 准教授 (20509525)
石川 ひろの 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40384846)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 保健医療社会学 / 看護情報学 / ヘルスコミュニケーション / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は以下について実施した。 1.前年度収集した欧米のヘルスリテラシー向上のためのコンテンツの内容の分類をもとに、新たに8コンテンツ(ヘルスリテラシーの測定、ヘルスリテラシーのある組織など)を開発した。 2.開発した学習コンテンツのプロセス評価指標の検討:学習コンテンツの内容適切性を検討する目的で、欧米のAHRQ(Agency Healthcare Research & Quality)、NLM(National Library of Medicine)、NHS(National Health Service)のサイト評価指標を参考に、コンテンツの分かりやすさ・使いやすさ(13項目)、満足度・利用方法(10項目)を作成した。サイトの改善点(自由記載)、研究協力者の属性等とともにコンテンツ掲載サイトを訪れた人を対象にWeb調査を実施した結果、サイト全体への満足度は9割程度、他者に勧めたい割合は8割を超えた。 3.開発した学習コンテンツのアウトカム指標の開発:アウトカム指標として以下の2つの尺度を開発しその信頼性と妥当性の検討を行った。A.包括的尺度として世界的に使用されているEuropean Health Literacy Survey Questionnaire (HLS-EU-Q)47項目版の日本語版開発:Web調査(2013年度3月実施/分析対象1054名)の結果、HLS-EU-Q47日本語版の信頼性と妥当性が確認され、EU8か国の結果と比較により日本人のヘルスリテラシーが低いという結果が得られた。B.概念的に重視されつつも尺度としての開発が行われていない「健康の社会的決定要因」に焦点を当てた批判的ヘルスリテラシー尺度の開発:Web調査(2014年度11月実施/分析対象957名)の結果、批判的ヘルスリテラシー尺度の信頼性と妥当性が確認され、批判的ヘルスリテラシーの得点は、市民活動へ参加している人程高いという結果が得られた。成果としてヘルスリテラシーのアセスメント、その向上のためのコンテンツ評価に利用できる尺度が開発できた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)