2011 Fiscal Year Annual Research Report
小児看護における外来看護師育成支援プログラムの開発
Project/Area Number |
23390512
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Lifelong developmental nursing
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 千鶴 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (30119375)
山本 美佐子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (10258882)
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Keywords | 小児看護 / 外来看護師 / 育成支援プログラム / 継続教育 / 開発研究 |
Research Abstract |
本研究は、外来看護師が子どもや家族のニーズを理解し、健康支援者となるために必要な能力を向上させるための育成支援プログラムを開発し、小児看護を実践する外来看護師の継続教育のあり方について検討することを目的とする。初年度である今年度は、育成支援プログラムを作成するために、外来看護師の能力に関する認識や育成方法に関する現状や課題を明らかにすることである。 (1)文献検討:外来看護師の育成に関する理解を深めるために、わが国の外来看護に関する継続教育や看護管理の現状、アメリカなどの外来看護師のためのプログラムなどについて検討した。また、アメリカの小児病院における外来看護の実情を見聞し、外来看護の質向上のための看護師支援のあり方について情報収集を行った。 (2)フォーカスグループインタビュー調査:関東地区(5名)と中部地区(6名)の2か所において外来看護管理者を対象にグループインタビュー調査を実施した。子どもの受診者数の減少、外来看護師が非常勤職員であること等、外来看護の実情を把握し看護支援のための教育内容や方法について情報を得た。また、日本外来小児科学会ワークショップを活用し、32名の方から看護の実情や必要な看護教育内容や方法について調査を行った。その結果、発達やコミュニケーション、予防接種等の基本的知識、医療制度の最新の知識、児童虐待(早期発見のための知識)と地域連携の方法などが学びの内容として挙げられ、外来の勤務時間内に短時間で学習できる方法を必要としていた。 (3)プログラム作成のための事前調査:上記のインタビュー等を基に、大学病院、地域支援病院の外来看護管理者と子どもの外来診療に携わる看護師を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は、外来の実情、小児看護に関する継続教育の内容や実態、課題等である。ほぼ回収が済み、分析を開始しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定の全国調査まで進み、現在調査結果の分析に取りかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、2年目は現在分析中の調査結果をもとに、教育プログラムの内容および方法、評価について検討を進めていく。 また、今回の調査結果を公表する準備も行う。
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