2012 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムモニタリングによる認知症高齢者の徘徊トリガー要因の究明
Project/Area Number |
23390516
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牧本 清子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80262559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周藤 俊治 成美大学, 経営情報学部, 准教授 (30420748)
矢山 壮 千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (30584552)
九津見 雅美 千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (60549583)
山川 みやえ 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80403012)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 認知症 / 行動パターン / モニタリング / スタッフ / 看護ケア / 介入 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度の発展版として、認知症病棟に入院する患者の行動及び睡眠モニタリングをICタグや眠りスキャン、アクチウォッチを用いて継続的に実施し、その結果をスタッフのケアに役立てることである。 最初の2週間で徘徊の有無・睡眠覚醒パターンをICタグモニタリングシステムなどを用いて測定した。その後、そのモニタリング結果を病棟スタッフにリアルタイムでフィードバックし、スタッフとともに対象患者の問題を同定した。その上で対象患者に効果的なケアを立案し、実行した。その後さらに2週間後に上記のモニタリングシステムによって立案した看護ケアの評価も行った。 全体として27名をモニタリングした。その中で21名の患者の看護ケアの立案、実施、評価を行った。その結果、1日10km以上徘徊している者の行動パターンを客観的指標を用いて測定でき、アセスメントを可能にした。ある事例として1日30km近くも歩いている者もいることが明らかになった。その事例では、過度の徘徊が患者の不眠などにつながったため、スタッフとともに看護ケア介入を実施した。その結果夜間の徘徊を減らすことができた。 また、今回の介入によって、客観的指標の重要性とスタッフの日常的な観察では網羅できない点が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りにデータ収集が終了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集が終了したため、今後は分析をして成果発表をする。
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