2013 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカの開発実践における住民組織と開発プロセスの創出に関する研究
Project/Area Number |
23401009
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
荒木 美奈子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60303880)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地域開発 / 国際協力 / 地域研究 / アフリカ / タンザニア / 住民組織 / コモンズ / 内発的発展 |
Research Abstract |
本研究はタンザニアにおける地域開発実践を事例として、諸アクター間の相互作用によって創り出される動的で定性的なプロセスを継続的にモニタリングすることにより、内発性やキャパシティの発現過程とその形態を検証することと、開発実践の場に形成される住民組織の役割とインフォーマルな組織との関係性を明らかにしていくことを目的としている。本研究では、タンザニア南西部ムビンガ県K村での開発実践を対象とし、主に1)内発性やキャパシティの発現過程、2)コモンズ論としての資源利用・管理、3)住民組織の役割とインフォーマルな組織との関係性、4)外部要因との関係に着目し、初年度(2011年)から諸活動をモニタリングしてきた。2013年度は、8月8日から9月8日までタンザニアに渡航し、フィールド調査を実施した。 1)と2)については、水力製粉機や給水施設を一定の「公共性」を持った資源としてとらえ、資源の利用・管理に関わる組織や規範・制度の変容に焦点をあて継続調査を行い、2011年から開始された水力発電事業についても進捗状況をフォローした。3)については、住民組織「セング委員会」と農民グループへの聴きとりを行った。これら農村での調査に加え、ムビンガ県において農業省、コミュニティ開発省、水・灌漑省等で聴きとりやデータ収集を行った。 日本では、学会や研究会を通して成果の一部を発表し、関連分野の研究者と意見交換を行った。文献レビューについては、アフリカ学会創設50周年記念事業のひとつである『アフリカ学事典』の「地域開発・国際協力」の総説を担当することにより、過去30年程の文献を広くレビューするとともに、本研究の関連分野の文献レビューを併せて行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
タンザニアでのフィールド調査は順調に進んでいるが、データ整理と論文執筆が若干遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年8月~9月にかけてタンザニアでのフィールド調査を行う予定であるが、今年度は最終年度であることから、40日程度のフィールド調査を実施予定である。最終年のまとめに向けて、文献レビューやフィールド調査によるデータを基に論文執筆や学会報告等を行う所存である。
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Research Products
(2 results)