2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハノイ都市基盤の形成-歴史的推移と環境多様化のダイナミズム
Project/Area Number |
23401011
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴山 守 京都大学, 地域研究統合情報センター, 研究員 (10162645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 省一 京都工芸繊維大学, 文化遺産・教育研究センター, 特任准教授 (60343117)
柳澤 雅之 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80314269)
米澤 剛 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 准教授 (90402825)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ベトナム / 都市研究 / 紅河デルタ / 微地形分析 / ハノイ史 / GIS分析 |
Research Abstract |
ベトナム国首都ハノイの19世紀から21世紀に至る都市形成過程について,伝統的都市形態から現在の「近代」都市形成への推移,自然地形・環境,地下構造,紅河デルタの役割などと社会・住民組織の営みを重層的に俯瞰し,4次元時空間分析を中心にした地域情報学的手法により都市ハノイ像を総合的に解明するのが目的である。 □都市基盤共同体研究-中心部からハノイ圏に至る都市開発地域の都市基盤共同体・コミュニティ調査,移住民・住民組織と住民意識の変容を把握する研究においては,ハノイ・タインスアン地区にて集団住宅居住者の履歴調査を実施し、その結果を研究成果として公開した。また、ハノイの都市景観分析のため、旧市街の中でも古い歴史を持つ地域の全家屋のファサード(正面)の実測、図面データ化を行い、いままでの建築実測データと複合させて都市景観の変化を実証的に行う基礎を作り上げた。さらに、19世紀のハノイ中心部における集落から地域共同体として都市を形成するに遷移する過程について、実データと約1,200箇所の遺蹟拓本のデータベース化も完了し、GISによる重層化が可能になった。 □都市基盤環境研究-ハノイ圏の地下構造情報の収集と紅河西岸におけるボーリング調査にもとづき,紅河デルタ地層との比較検討を行い、ハノイ圏地質構造分析の研究を進めた。また、洪水・災害等の資料収集と現地との共同研究を開始し、半世紀にわたる微地形変化を解明した。 □地域情報学的解明-ハノイ中心部全域の地図資料収集・地物データ入力と微地形分析,GISデータ作成による3次元景観モデル構築.地下・地表・地上の水問題に関する基礎資料が整備されつつある。引き続き、上記の3領域における本研究課題を展開させるために、別課題で継続する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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