2011 Fiscal Year Annual Research Report
環太平洋における宗教NGOの国際的ネットワークに関する研究
Project/Area Number |
23401019
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
稲場 圭信 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (30362750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
濱田 陽 帝京大学, 文学部, 准教授 (70389857)
金子 昭 天理大学, 付置研究所, 教授 (90214452)
関 嘉寛 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (30314347)
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Keywords | 宗教NGO / 市民社会 |
Research Abstract |
本研究は、台湾、韓国、タイ、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、アメリカを含む環太平洋を調査地域とし、事例として、慈済会NGO、子どものための宗教者ネットワーク、救世軍の社会福祉、宗教をベースにした協同組合、SGI (Soka Gakkai International)を取り上げ、宗教NGOの広がり、ネットワーク型への移行による活動の変容、及び宗教的活動理念を明らかにするとともに、宗教NGOが、ローカルからトランスナショナルに至る様々なレベルで行政・国家・国連との関わりを持ちながら、市民社会を作るアクターとしてどのように機能しているのかを明らかにする。 平成23年度は、5月大阪大学で研究代表者、分担者による研究打ち合わせを実施した。研究計画・構想、および進捗状況を報告し合い、宗教NGOに関する理論と環太平洋地域でのネットワークについての情報を共有した。東日本大震災後の宗教NGO、宗教団体の救援・支援活動を調査し、情報収集を行った。台湾関連では、財団法人・仏教慈済基金会が、東日本大震災に際して、発生当初から大規模な救援活動を展開した。震災発生後、同会日本支部でインタビューを行い、また実際に釜石市で義援金の直接配布の現場をフィールドワークした。韓国に関しては。東日本大震災発生時に支援を行った宗教団体(韓国キリスト教連合福祉団、曹渓宗社会福祉財団、韓国カリタス等)へのインタビュー、宗教的背景をもつ韓国協同組合及びその担当者へのインタビューを行った。 上記の調査・研究成果については、学会、論文、及び著書で発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度は、東日本大震災が発生し、そのため、震災関連の調査などが優先され、海外調査が予定より、少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、1回あたり1週間をめどに海外調査を実施する。シンガポールにおいては、慈済会、協同組合、救世軍等の調査を行う。台湾においては慈済会を中心に調査し、救世軍等の情報収集も行う。タイにおいては、仏教者のNGO活動を調査する。オーストラリアにおいては協同組合と救世軍等の情報収集も行う。
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Research Products
(14 results)