2012 Fiscal Year Annual Research Report
手話間の言語接触に見られるネイティビティの保持と変容の研究
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23401022
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
宮本 律子 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (30200215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 壮也 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (20450463)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 手話 / 言語接触 / 言語変容 / KSL / FSL |
Research Abstract |
昨年度からの継続で,代表者と分担者はそれぞれ担当する地域(ケニアおよびフィリピン)の手話の変容に関するデータの収集を主としておこなった。 宮本は,ケニアにおいてケニアろう連盟(KNAD)との協力で,手話の社会言語学的な調査方法のワークショップを開催して6名の調査助手のトレーニングを2回にわたって行った。その後,助手は,それぞれの担当地域に赴き,言語データの収集のための予備調査をおこなった。現在も調査は進行中である。また,ケニア手話を研究している他の研究者との情報交換も現地でおこなった。 森は,二つの在外調査を行った。ひとつは,フィリピンにおいて,フィリピンろう連盟(PFD)と協力しての手話言語学ワークショップの開催である。同連盟のフィリピン手話(FSL)研究グループのメンバーと1週間にわたって,集中的に言語学の基礎と実際のFSLデータのTranscription入力,入力したデータを用いての分析ワークショップを行った。もう一件は,手話研究の先進地域であるアメリカのギャローデット大学言語学部でのディスカッションである。同学部の手話言語学研究者と共に現在進めている研究及び最新の研究情報についての情報交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最初の3年は現地でのデータ収集を主として実施する計画であり、ほぼ計画通りに2年目のデータ収集はおこなうことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目である平成25年度には、実質的なデータ収集を終え、次年度での分析に向けてデータ整理を行う予定である。
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