2014 Fiscal Year Annual Research Report
写本の分布から見る西スマトラのイスラームに関する基礎研究
Project/Area Number |
23402006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅原 由美 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (80376821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 亨 東京外国語大学, 総合国際学研究院, 教授 (90274810)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イスラーム / 東南アジア / 写本 |
Outline of Annual Research Achievements |
①平成26年9月17~19日に西スマトラ州パダンのグランド・インナ・ムアラホテルにおいて、インドネシア写本学会と共催で、国際シンポジウム”Naskah dan relevansinya dalam kehidupan masa kini(現代における写本の存在と意義)”を行い、本科研で3年間収集してきたミナンカバウの写本の現状と、その歴史的意味についての発表を、本科研メンバーがおこなった。プロシーディング(Hidayat, Herry Nur; Pramono; Zuriati. ed. 2014. Naskah dan relevansinya dalam kehidupan dan masa kini; prodising. Padang: Pusat Studi dan Informasi Kebudayaan Minangkabau, Universitas Andalas)の出版も同時におこなった。どのような種類の写本が現在も西スマトラの一般社会に保管されているかを明らかにし、またこれまで欧米人研究者によっておこなわれてきた西スマトラの歴史叙述のなかにそれらの写本史料が十分に利用されてこなかったことを指摘した。また逆に、オランダ語史料による情報を現地での写本分析調査に生かしていくべきことも提言した。
②カタログ出版準備 23年度から25年度の3年間に渡り収集してきた西スマトラ、ミナンカバウ地域各地の写本と、本科研以外にアンダラス大学がおこなっていた調査によって集められた写本の書誌情報をまとめたカタログ草稿を作成し、アンダラス大学チームと検討をおこなった。訂正すべき項目がまだ多々見られたが、全データを報告書としてまとめ、年度末に印刷し、科研メンバー及びアンダラス大学チームと共有することにした。この草稿は、27年度に出版申請を行う予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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