2013 Fiscal Year Annual Research Report
マルチレベル・ガバナンス化するヨーロッパの民主的構造変化の研究
Project/Area Number |
23402019
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小川 有美 立教大学, 法学部, 教授 (70241932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一ノ瀬 佳也 立教大学, 法学部, 助教 (20422272)
仙石 学 西南学院大学, 法学部, 教授 (30289508)
野田 昌吾 大阪市立大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50275236)
松尾 秀哉 聖学院大学, 政治経済学部, 教授 (50453452)
中田 晋自 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60363909)
伊藤 武 専修大学, 法学部, 教授 (70302784)
臼井 陽一郎 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (90267451)
若松 邦弘 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究科, 教授 (90302835)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | EU / マルチレベル・ガバナンス / ユーロ危機 / 民主主義 |
Research Abstract |
本研究では、MLG化の現状について、欧州の広い地域をカバーする専門家アンケートによって客観的に把握し、各国固有の問題に関する質的調査と総合することで、ヨーロッパ全体の民主的構造変化をとらえることを目的とする。 本年度は、前年度に行ったMLGに関する専門家へのアンケートの結果についての議論と検討を行うことに加えて、EUにおける実務者に向けたアンケート調査を実施した。今回の調査は、「ヨーロッパ議会」、「地域評議会」、「経済社会評議会」を合わせて1500通のアンケートを送付した。その結果、MLGの存在は確かに認められるものの、2009以降においてはEUと加盟国政府の行動が相対的に比重を増しつつあり、かつ、加盟国間の格差は開きつつあることが伺えた。 ヨーロッパ各地方についての研究としては、地方選挙における小政党の台頭が著しいイギリスの諸都市(ロンドン、シェフィールド、バーミンガム、ミドルズブラ)においては、特定の新興政党の台頭が一つのレベルから他レベルに波及していく過程を検証するための諸資料を収集し、その過程を政党の戦略、組織構造、選挙区基盤に照らし分析がなされた。また、ドイツにおいては、アンケート調査に協力してくれたドイツ人研究者2名(トレンハルト氏とフンガー氏)と直接面談し、ドイツ選挙とヨーロッパ政治の今後の展開に関する意見を聴取した。2014年3月6日には、ルーヴェン大学(ベルギー)にて研究代表者小川、分担者松尾、研究系協力者ディミトリ・ヴァンオーヴェルベケ同大教授によって、本研究課題の成果にもとづく研究会合を開催した。 その他、イギリスのグラスゴウ大学のクリストファー・ベリー名誉教授や大分大学のスティーブン・デイ准教授を立教大学に招聘し、スコットランドや欧州議会についての検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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