2014 Fiscal Year Annual Research Report
中国における政府間財政関係の新展開に関する調査研究
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23402036
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
張 忠任 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (70326403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 伸吾 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (20326408)
町田 俊彦 専修大学, 経済学部, 教授 (70007417)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 中国財政部財政科学研究所 / 遂寧市 / 南充市 / 麻城県 / 中国社会科学院 / 南開大学 / 北京大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、海外共同研究者である中国財政部・財政科学研究所副所長王朝才教授の協力を得て、研究調査を行うことができた。8月に四川大学の手配によって四川省の遂寧市と南充市を中心に研究調査を実施した。9月に中南財経政法大学の手配によって、湖北省で黄岡市、麻城県を中心に研究調査を行った。12月に江蘇大学の手配によって、江蘇省の鎮江市と鎮江市に属する丹徒区栄炳鎮で、それぞれ研究調査を行った。 研究会の開催については、9月に中国財政部財政科学研究所で科研費の研究会を開催し、副所長王朝才教授は中国の財政体制改革の動向を述べ、張忠任が本研究の研究成果をまとめた上でディスカッションを行い、今後の研究調査方針を企画した。11月8日に専修大学にて共催ワークショップ(中国と日本の経済財政Ⅱ)を行い、町田俊彦専修大学教授は「2つの分権論と分権システム」、本人は「夏調査に見る中国の政府間財政関係の新動向」、金紅実龍谷大学政策学部准教授は「中国の林業財政にみる政府間財政関係」、朱永浩福島大学経済経営学類准教授は「中国東北地域の財政運営に関する分析」についてそれぞれ報告した。また、同月16日に島根県立大学にて「学術振興会科学研究費研究プロジェクト報告会(2014)」を主催し、中国社会科学院経済研究所鄭紅亮研究員は「中国税財政体制―進化過程と改革路線図」、南開大学経済学部長段文斌教授は「目前の経済情勢と政策行方」、北京大学政治管理学院政治経済学部長宋磊准教授は「政府能力と企業能力との関係からみる中国国家資本主義論」についてそれぞれ報告した。 学会の発表については、10月に日本財政学会第71回大会(中京大学)にて「中国における政府間財政関係の変容と問題点」を題に報告した。また、2015年2月に龍谷大学にて開催された中国の環境ガバナンスに関する国際ワークショップにて「中国の財政体制の激動と環境支出の変遷について」を題に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日中関係の影響はまだあるが、現地研究者依頼によって研究成果は確保できている。
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Strategy for Future Research Activity |
現地研究者依頼をさらに強める。
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Research Products
(8 results)