2015 Fiscal Year Annual Research Report
欧米多民族社会における日本型新宗教の受容と発展―新たな共同性と宗教の役割
Project/Area Number |
23402044
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
秋庭 裕 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40222533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
稲場 圭信 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (30362750)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SGI / SGI-ITALIA / SGI-USA / 創価学会 / 日本型新宗教 / 現世的救済 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、年度当初の計画にしてがって、5カ年計画の本プロジェクトの最終年を終えることができた。概要は以下のとおり。 これまでの調査と研究成果の蓄積に基づき、9月に日本宗教学会第74回学術大会において、研究分担者らとともにパネル「SGIの欧米における受容とその発展」を組み、秋庭「SGI-USAの55年ーPhase II 再考」、川端「ヨーロッパにおけるSGIーリーダーシップと現地での受容」、稲場「世俗社会におけるSGIーイギリスを事例として」として報告した。 12月実施の北海道立図書館に所蔵されている「聖教新聞」の閲覧によって、SGIの展開についての基礎的なデータを得ることができた。 3月実施のミラノ・トリノにおける実査では非常に有益な成果を上げることができた。イタリアSGIについて、本プロジェクトでは、南北に長いイタリアを縦断し、フィレンツェ・ローマ・ミラノ・カターニャ・ナポリ・トリノ(訪問順)において調査を実施した。その結果、作業仮説的に、イタリアにおいて13世紀日本に起源を有する信仰がヨーロッパにおいて最も多くの会員を獲得しているのは(6万人以上)、カトリックとは対照的な日蓮仏教の救済観(現世的救済)、魅力的な日本人リーダーの存在、(戦後)イタリアの社会経済状況(経済的・階層的・社会的・地域格差の存在)、SGIの教団組織の特徴(非営利団体・社会貢献的目標)などの要素が複合的に支えあって達成されたと考えるに至った。 本プロジェクトの成果は、アメリカ合衆国については(仮題)『SGI-USAの55年』として出版の準備を進めている。また、イタリアとイギリスを中心にヨーロッパのSGIについても原稿を取りまとめ中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)