2013 Fiscal Year Annual Research Report
コモンズの管理権をめぐる多様なアクターの正当性:日中欧での調査研究と実験的検討
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23402054
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
野波 寛 関西学院大学, 社会学部, 教授 (50273206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 豊 名桜大学, 国際学部, 教授 (20441959)
坂本 剛 名古屋産業大学, 環境情報学部, 准教授 (30387906)
大友 章司 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (80455815)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 正当性 / 権利 / コモンズ / 日中比較 / 迷惑施設 / NIMBY |
Research Abstract |
平成25年度には、これまで沖縄県および内モンゴル自治区で実施してきた調査研究ないし実験研究を総括し、これらの研究結果を国内を中心とした学会で発表した。具体的には、日本社会心理学会および日本グループ・ダイナミックス学会などでの研究発表と、シンポジウムの開催を行った。これらの調査より明らかにされたのは、コモンズの管理権をめぐる正当性の評価にあたり、権利を法的・制度的に定めることはコモンズの管理を円滑に進める合意形成を促す上で重要である反面、制度的に定められた根拠以外に、その権利の正当性について深く考慮する人々の認知過程を阻害する可能性があることであった。さらに、コモンズをめぐる多様なアクターの正当性の相互評価は、どのアクターに正当性を認めるかに応じて変化する利害構造の情報により、アクター間で変化することも明らかになった。すなわち、権利の正当性をめぐる多様なアクター間での評価は、情報環境によって変化するのである。 なお上記の調査結果はすでに論文としても2本を発表したほか、現在さらに複数の論文を投稿、審査中の段階となっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)