2012 Fiscal Year Annual Research Report
独立成分分析による海洋ダイナモが豪大陸内陸の地磁気変動に与える影響の解明
Project/Area Number |
23403004
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
市來 雅啓 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80359182)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 清士 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00283862)
須賀 利雄 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70211977)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 電気伝導度 / 地磁気変動 / 独立成分分析 / 潮流 |
Research Abstract |
平成24年度の実施計画は、(1)独立成分分析解析プログラムの作成と実データへの適用、(2)アリススプリングスでの長基線地電位差観測の継続、(3)国際学会での成果報告、であった。 (3)は2012年7月にダーウィンでの国際ワークショップに参加し、豪州の上部マントル電気伝導度構造モデルの最終結果を発表した。前年の課題に対して、表層地質の影響を磁場の変換関数で取り除区という方法を考案した。その結果大陸上部マントルの地球化学モデルでは説明できず、石墨の影響を考えざるを得ないという結論に達した。成果を国際誌に投稿し、2度の査読に全て回答したにも拘らず却下された(因みに、翌年度に研究費を繰り越し、文章を推敲の上別の国際誌に再投稿したが、最終年度年度末にも最終的に却下された為、繰り越し研究費は国庫に返還することにした)。 (2)の地電位差観測では、(3)で述べた最終モデルと十分なデータ収集ができたと判断し、最終年度に前倒しして、2観測点のケーブルとデータロガーを全て撤収し観測を終了した。研究期間終了後も10年程度の超長周期観測に関して模索したが、電極の劣化で信頼できるデータは取れないと判断し、撤収を決断した。 (1)の独立成分分析のプログラム作成は、(3)における解析と論文でのやり取りの為、作成に取り掛かることができなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
地電位差観測に関してはほぼデータの取得は達成できたが、潮汐による地磁気変動の解析プログラムは、地球内部の電気伝導度構造の論文作成に時間を取られて思うように進行しておらず、今後の対応が急務である。
|
Strategy for Future Research Activity |
地球内部の電気伝導度構造に関する論文を推敲し再投稿を行う。データ処理・解析に関しては特別な方策は必要ないが、集中してプログラム作成に取り組めるよう、上記の構造モデルの成果を急ぐ。
|
Research Products
(2 results)