2013 Fiscal Year Annual Research Report
独立成分分析による海洋ダイナモが豪大陸内陸の地磁気変動に与える影響の解明
Project/Area Number |
23403004
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
市來 雅啓 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80359182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 清士 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00283862)
須賀 利雄 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70211977)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 電気伝導度 / 地磁気変動 / 海洋ダイナモ / 海洋潮汐 / 潮 流 |
Research Abstract |
今年度の実施計画は(1)独立成分分析解析プログラムの作成と実データへの適用、(2)アリススプリングスでの地電位差観測と電気伝導度構造の総まとめであった。 (2)は地電位差観測から得られる標準電気伝導度モデルの構築と3次元電気伝導度モデルの構築を達成できた。前者は地磁気変換関数を用いることで観測点表層近傍の影響を補正する方法を適用し、オーストラリア中央部が、これまでより0.5~1.5オーダー電気伝導度が高い事、深さ70-80kmに電気伝導度の不連続があるかもしれないというモデルを提出した。結果を国際誌へ再投稿したが12月にrejectの裁定を受けた。現在再々投稿を準備中であるが、この上梓を見越して繰り越した予算45万円は、裁定を受けて国庫返還を決めた。後者は(1)の研究に使用する為入手したオーストラリア全土の地磁気データを解析した結果である。データはオーストラリアの共同研究者のLiejun WangとAdrian Hitchmann両博士に優先権がある為、3次元解析の全般を日本側が指導、計算した。既知情報として表層堆積層の分布、海底地形と海水の分布を入力して深さ300km程度までの3次元構造を推定した結果、浅い部分は表層の堆積層に影響を受けた構造が得られたが、50km-100km付近ではYilgarnやPilbaraといった古い地質構造に対応した電気伝導度の低い陸塊が見事に推定され、初めて全豪を鳥瞰できる3次元構造モデルの構築に成功した。結果は2回目の査読を3月に終え、間もなく国際学会誌に受理される見込みである。 (1)は独立成分部プログラムの作成を行ったが、合成データによるテスト結果が芳しくなく、実データへの適用まで進まなかった。継続の新たな研究費申請は行わないが、データと計算機資源は確保したので本研究は今後も継続する。結果を比較する為の豪州を含む潮流の研究は飛躍的に進んだ。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)