2013 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム・サイゴン川河岸崩壊現象の解明と対策工提案のための調査研究
Project/Area Number |
23404012
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
深川 良一 立命館大学, 理工学部, 教授 (20127129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 弘 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (90188045)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際貢献 / 水工水理学 / 地盤工学 / 土砂災害 / 自然現象観測・予測 |
Research Abstract |
本研究は、ベトナム・ホーチミン市のサイゴン川流域における河岸の大規模崩壊現象に焦点を当て、現象解明および対策工提案を行う上で重要となる地盤特性、河川流特性などに関する総合的な学術調査を実施し、将来的な防災対策樹立のための基礎資料を作成することを目的とする。この研究を通して大河川を有し、河川氾濫や課外崩壊に苦しむ東南アジア各国の防災対策の向上に資するとともに、日越間の学術交流が深化することが期待できる。 具体的な研究テーマとしては、主にフィールド調査関連の①現地における河岸構成地盤材料の基本的物理・力学特性、②河岸斜面内の地下水位および水分量変動特性、③河川の水位、横断面および縦断面方向の流速分布、河床形状などの時間的変化、およびそれらに基づく将来展開に関する④河岸斜面補強を念頭に置いた現地土の改良特性および実行可能性の検討、⑤数値シミュレーションの入力パラメータや妥当性検証に必要なデータの取得および数値シミュレーションの実行可能性の検証、⑥国際的研究連携の有効性について検証などのテーマに関するものが得られた。 研究成果の概要は以下の通りである。上記①に関しては、サイゴン川河岸に対象フィールドをいくつか設定し、標準貫入試験、試料サンプリング、各種室内試験を実施し、地盤プロフィルおよび地盤を構成する各層の土質特性を明らかにした。②に関しては、地下水位の変動が河川の水位変動と密接な関連を有することを明らかにした。③では、ADCPと呼ぶ超音波を利用した計測装置により河床形状や基準断面の流速分布等を明確に示した。④では、改良土の靭性を高めるためには現地発生材としての稲わらが効果的であることを見出した。⑤では、粒子法の一種であるSPHが河岸破壊現象の解明のために有効であることを示した。以上の研究成果共有のために日越合同セミナーを毎年1回開催し、研究を活性化できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(36 results)