2013 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動下のアジア大都市における貧困地域の脆弱性マネジメントに関する研究
Project/Area Number |
23404020
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
城所 哲夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00282674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 孝明 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (30251375)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | インフォーマル市街地 / 気候変動 / アジア大都市 / 脆弱性マネジメント / コミュニティ / 住民参加 |
Research Abstract |
(1)参加型調査によるコミュニティ脆弱性に関する事例調査 ベトナム(ホーチミン)、バングラデシュ(ダッカ)、フィリピン(マニラ)におけるコミュニティの脆弱性指標に関する事例調査を実施した。調査項目として、脆弱性指標に加えて、事例コミュニティの有する資源についても調査した。 (2)コミュニティを主体とする脆弱性マネジメント方法論の検討 加えて、本研究全体の結論として、コミュニティの有する様々な資源を柔軟に組み合わせることによりコミュニティの脆弱性を漸進的に軽減していく(脆弱性マネジメントアプローチ)ための方法論についての検討を行った。具体的には、コミュニティの能力とローカル・ガバナンスはともに強化されていく必要があるとの観点から、エンパワーメント型、コミュニティ・インボルブメント型、コミュニティ・マネジメント型の3つのプロトタイプの有効性を検討した。エンパワーメント型は、外部のNGO、NPOなどが、住民の組織化を行い、住環境改善事業の実施を通じて、住民による自立的な地域管理能力の獲得、さらには政治的・社会的な力量の拡大を図っていくタイプである。コミュニティ・インボルブメント型は、住民組織が形成されている地域において、住環境自体の改善とともに、住民組織主導による持続的なまちづくりを可能とするような住民組織のキャパシティ(能力)強化を同時に図っていくことを目指すタイプである。コミュニティ・マネジメント型は、政府が、関連NGO等とも連携し、住民組織にまちづくり事業の分権化を図り、持続的・自立的な地域管理を行っていくことを目指すタイプである。事例調査を通じて、コミュニティ・マネジメント型の脆弱性マネジメントが、漸進型の脆弱性マネジメントアプローチの観点から最も望ましいことを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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