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2014 Fiscal Year Annual Research Report

アテネのアクロポリスに建つローマとアウグストゥス神殿の実測調査及びその復元的研究

Research Project

Project/Area Number 23404027
Research InstitutionMiyakonojo National College of Technology

Principal Investigator

林田 義伸  都城工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (00149999)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 明子(中川明子)  徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 准教授 (10442469)
中村 裕文  都城工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (50249893)
渡邊 道治  東海大学, 経営学部, 教授 (70269108)
Project Period (FY) 2011-04-01 – 2015-03-31
Keywordsギリシア建築 / ローマ建築 / イオニア式 / 円形神殿 / 実測調査 / 3Dレーザー計測 / アテネ / アクロポリス
Outline of Annual Research Achievements

1)3Dレーザースキャン画像を用い、イオニア式柱頭(No.28)のヴォリュートの復元を試み、ヴォリュート螺旋の形状及び柱頭の寸法(1.087×0.479m)を復元することができた。
2)円柱ドラムの3Dレーザースキャン画像を解析しなおし、また、手計りによるドラム直径計測をやり直すことにより、より高い精度の実測結果を得ることができた。その結果、17本のドラムから、2本の柱身を構成するドラムの組合せを発見でき、円柱高さの復元値として、柱台を含み「6.343m」を得た。また、アーキトレイブに関しても、3Dレーザースキャン画像の精密な解析から、様々な寸法を得、分析を行った。その結果、本円形神殿の柱配置は、非常に正確に9.5角形を形づくっていることが判明した。この分析結果に基づき、スタイロベイトでの神殿直径を再計算し、「7.383m」を算出した。
3)ローマとアウグストゥス神殿の設計法解明の為に、ローマ時代、アルゴスに建設された円形でモノプテラルの泉の設計法に関し分析した。また、昨年度に続き、ギリシア時代に建設された3棟のペリプテラル形式のトロスに関して分析した。ギリシア時代のトロスにおいては、細部寸法が柱間寸法から導き出されたり、スタイロベイトでのトロス直径との単純な整数比からケラ直径が算出される等、設計法は3棟とも類似していることが判明した。一方、ローマ時代のファウンテンは、極めて単純な整数比を用いた、継承システムとしての設計法を見いだすことが出来た。
4)歴史的・碑文的研究により、ローマ神信仰は紀元前2世紀より、アウグストゥスを神とする崇拝は紀元前29/27年からと見られ、パルテノン神殿の前にローマとアウグストゥス神殿が建設されたことはアテネ市民が対パルティアに対抗するアテネの守護者としてローマを受け入れ、かつそのローマの支配に対する忠誠を示したものと解釈できることが判明した。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] 古代ギリシアにおけるペリプテラル形式のトロスの設計法に関する研究2015

    • Author(s)
      加塩啓介・林田義伸
    • Journal Title

      日本建築学会研究報告・九州支部計画系

      Volume: 54-3 Pages: 605-608

    • Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2016-06-10  

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