2011 Fiscal Year Annual Research Report
南極域の風送バイオエアロゾル実相調査:気球等を使った先駆的生態系観測の展開
Project/Area Number |
23405003
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 史尚 金沢大学, 自然システム学系, 准教授 (60293370)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 丸 金沢大学, イノベーション創成センター, 博士研究員 (40436829)
牧 輝弥 金沢大学, 物質化学系, 准教授 (70345601)
柿川 真紀子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (10359713)
岩坂 泰信 金沢大学, フロンティアサイエンス機構, 特任教授 (20022709)
|
Keywords | 風送バイオエアロゾル / 南極 / 生態系観測 / 係留気球 / 生物分析 |
Research Abstract |
本年度は下記の5項目について取り組み、各々の成果を得た。 1.研究打ち合わせ:研究者それぞれの役割分担や計画について研究打ち合わせを行った。さらに、国立極地研究所に赴き、南極域の風送バイオエアロゾル研究に関する打ち合わせを行った。 2.国立極地研究所の公開利用研究・共同研究の具体的立ち上げ:上記2.とともに平成24年第54次南極地域観測隊夏隊(11月~3月)における実施にむけ、国立極地研究所が募集する公開利用研究・共同研究に応募・申請し、プロジェクトとして立ち上げた。この中で国立極地研究所主催の南極観測シンポジウム(平成23年10月)、極域科学シンポジウム(平成23年11月)、大気バイオエアロゾルシンポジウム(平成23年12月)にて本計画を発表し、種々のご意見・ご指導をいただいた。同行者申請を行い、候補者として平成24年2月に行われた南極観測隊冬期訓練に参加した。 3.南極域における気球等を用いた風送バイオエアロゾル採集のための装置的準備:これまでに独自に開発使用してきたバイオエアロゾルサンプラーを南極上空で用いるためには、低温でも作動するかどうか検討するとともに改良を加えた。南極における使用を考慮した係留気球やOPCゾンデの選定および購入を行った。 [連携研究者] 広島大学・生物圏科学研究科・准教授 長沼 毅 交渉,生物分析結果の多角的検討 金沢大学・ブロンティアサイエンス機構・助教 松木 篤 気象解析,氷晶核形成能検討
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
南極域における風送バイオエアロゾル直接採集の実施(第54次観測隊参加を想定)にむけた研究打ち合わせ、国立極地研究所との交渉、装置的な準備が実施された。当初計画していた項目のほぼ8割がたは実施できたと思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成23年度は、南極域における風送バイオエアロゾルの直接採集実施に関する交渉・準備であったが、平成24年度は、第54次南極観測隊の同行者としての参加(代表小林史尚が夏隊に参加:平成24年11月~平成25年3月)および砕氷船しらせや昭和基地周辺の地上サンプリング、航空機や係留気球を用いたサンプリングの実施を計画している。後方支援(日本に残る分担者)も含め、採集装置等、出発までの打ち合わせや種々検討が重要であり、平成24年度は実施に関する上記の項目を推進する。
|
Research Products
(31 results)