2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規発光・蛍光技術ソースの探索を目指した発光生物調査
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23405015
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
近江谷 克裕 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 研究部門長 (20223951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 恭雄 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 研究員 (10358103)
二橋 亮 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 研究員 (50549889)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生物発光 / ルシフェラーゼ / 発光甲虫(中国) / ヒカリコメツキムシ(ブラジル) / 海洋性発光生物(ベルギー) |
Research Abstract |
新規発光・蛍光技術の確立、新規の生物発光・蛍光技術を創出するソース探索のため、世界各地の発光生物及びその共生微生物群を現地調査する。採取されたサンプルは、現地協力者の実験室にて遺伝子を抽出、或いは低分子化合物も抽出し、協力者の許諾のもと一部は現地の研究者に、一部は申請代表者の産総研に持ち帰り、知財確保、論文作成を目指す。本年度は、気候変動や現地協力者の状況に応じて2カ国(中国、ブラジル)及び海外との比較を行うことを目的に国内富山県魚津市を中心に現地調査、研究打合せを行った。 具体的には、① 平成25年8月29日―9月2日、研究代表者近江谷は中国での研究協力者の中国科学院昆明動物研究所のAndy Liang教授とともに同教授が発見した発光甲虫の野外調査の一環として中国青海省黄河の源流域を調査した。本年度は予備調査として現地の森林の環境調査を行った。季節的には発光甲虫の採取は困難であったが、生息可能な地域であることを確認した。②平成25年9月30日-10月2日まで上旬,共同研究者三谷と共に富山県魚津市にて魚津水族館の協力を得て発光ゴカイの採取を行った。発光ゴカイの遺伝子の抽出作業を行い、同時にライブラリーの作成を行った。現在、ルシフェラーゼ遺伝子のクローニングを行っている。③平成26年3月に研究代表者近江谷、共同研究者三谷、二橋でブラジルサンパウロ、国立サンカルロス大学Viviani教授を訪問、共同研究契約のもとサンパウロ周辺の発光生物を調査した。インターバル国立公園にて鉄道虫の採取に成功した。また、Viviani教授と共に発光甲虫の進化・拡散を探るため、ミトコンドリア遺伝子の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定は4つの地域、8種の発光生物の野外調査、サンプル収集を目指していたが、3年度目までに4つの地域(中国、ブラジル、ベルギー、フィジー)での研究を進めた。この結果、フィジー島で再出したヒカリコメツキシムのルシフェラーゼのクローニングに成功、論文報告した。また、海外では採取が難しかった発光ゴカイを富山県魚津市で多量に採取できることが調査で判明、得られたサンプルから現在、発光関連遺伝子のクローニングを開始した。海外の発光ゴカイとの比較も検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年も引き続き2地域(中国、ブラジル)を中心に発光甲虫、星虫、海洋性発光生物の野外調査、サンプル収集を行う。また、収集されたサンプルより遺伝子等を抽出し解析を進める。
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Research Products
(3 results)