2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23405016
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Section | 海外学術 |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
松本 晶子 琉球大学, 観光産業科学部, 教授 (80369206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 正二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
井原 泰雄 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (90376533)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 配偶者選択 / アヌビスヒヒ / 発情同期/さけあい |
Research Abstract |
本研究は、野生のアヌビスヒヒを対象に、メスは発情期間をさけあうのか、さけあうならばそれはなぜかを解明することを目的としている。そのために、タンザニア・ゴンベ地域のヒヒの長期データをもとに、メスの発情同期程度を調べるシミュレーション分析をおこなった。4群の長期データを分析対象とし、①発情の同期の程度を年ごとに分析し、その後メタ分析によって集団の長期的な傾向を調べた。その結果は、ほとんどの群れが同じ傾向を示しており、地域集団として一つの特徴があるといえた。 また、上記の結果をもたらす要因を明らかにするために、発情開始前日、発情開始前日を含む一定期間の実行性比、発情メス数、非発情メス数を発情開始当日と比較した。 どのような社会的順位のオスが子どもの父親となっているかを調べるために、ケニア・ライキピアのヒヒ群において糞資料を取集中であり、順次DNAを抽出している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究ではライキピア地域で野外調査による糞資料の収集をおこなった。昨年度は降雨量が例年に比べて多く、調査ができなかった日数が多くあったり、観察時間が短い日もあった。そのため、資料収集数が想定したより少なかったという事態もあったが、最終的には予定していた数の資料が収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
野外調査において、観察時間は天候の影響を受ける。そこで、GPSネック・カラーをヒヒに装着して、雨のために調査を中断することになってもヒヒの群れの位置を知ることができるような方法の導入を検討している。
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Research Products
(5 results)