2012 Fiscal Year Annual Research Report
バイオロギングによるタイ国シリキットダム湖におけるメコンオオナマズの生態解明
Project/Area Number |
23405032
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
荒井 修亮 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (20252497)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 超音波テレメトリー / タイ国 / メコンオオナマズ |
Research Abstract |
メコンオオナマズ(Pangasianodon gigas)は、メコン川流域の固有種であるが、近年、その漁獲量は激減し、絶滅が危惧されている。しかし、タイ国においては人口種苗の生産と放流が行われており、その資源の動向については、追跡調査を行う必要がある。本研究においては、超音波テレメトリーによる本種の詳細な行動を大規模なダム湖において実施した。 タイ国ペッチャブリー県のケンクラチャン湖において、H23年度に24台の超音波受信機を設置し、超音波発信機を腹腔内に装着した人工生産されたメコンオオナマズの幼魚を放流し、追跡を開始する予定であったが、バンコクの大洪水のために関係官署との調整が行えず実質的にH24年度から研究を開始した。H24年度において受信機を設置するとともに、タイ国水産局から提供を受けた人工生産されたメコンオオナマズ11匹に超音波発信機を装着し、放流を行い、調査を開始した。 年度内に受信機を回収しデータをダウンロードして解析する予定であったが、想定外の水位の上昇によってやむなくデータのダウンロードをH25年度に繰り越した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度、バンコクの大洪水のために関係官署との調整が行えなかったが、今年度、当初の予定通りの追跡調査を開始することが出来た。しかし、今年度は湖の想定外の水位の上昇で受信機が回収できなかったため、その作業は翌年度に繰り越すこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
人工生産されたメコンオオナマズの幼魚に加えて、ケンクラチャン湖に放流されて半野生化において成長をした全長2m前後の個体に発信機を装着して連続追跡を試みる。またメコンオオナマズの生息域の地形をGPS魚探によって計測し、湖底地形とメコンオオナマズの移動経路の関係解明を試みる。
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