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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ランドラッシュがもたらすリスクと機会:インドネシアの経験

Research Project

Project/Area Number 23405035
Section海外学術
Research InstitutionJapan International Research Center for Agricultural Sciences

Principal Investigator

杉野 智英  独立行政法人国際農林水産業研究センター, その他部局等, その他 (50425526)

Project Period (FY) 2011-04-01 – 2014-03-31
Keywords国際研究者交流 / インドネシア / 農業政策 / オイルパーム
Research Abstract

リアウ州の調査地を訪問し、同州の民営パーム油生産企業S社の事例に関する本調査を実施するとともに、調査結果を分析した。また、国営パーム油企業P社の事例に関する調査を実施した。
(1)民営パーム油生産企業S社の事例
S社との協力プログラム(NES)に参加しているプラズマ農家(27戸)及びNESに参加していないがS社へオイルパーム果房(FFB)を販売している独立農家(25戸)を対象として,S社から受けた支援とオイルパーム生産に関する聞き取り調査を実施した.調査結果を分析し、NESに参加することにより,農家は十分な施肥量を確保するとともに,優良種苗の入手が可能となり,プログラムに参加していない独立農家に比べ高い収量を得るとともに,S社からの技術指導を受けて収穫物の品質を向上させ,独立農家に比べ高いFFB価格を実現したことを明らかにした。また、本事例の問題点として,企業の支援が,プログラム参加農家にとどまっており,独立農家に対しては生産物を売買する以外の関係が結ばれていない点、プラズマ農家の栽培するパーム樹の樹齢が,経済的な寿命といわれる25年に近づいており,植え替えにあたって農家が不良な種苗を植えることのないよう,公的機関や品質保証のある種苗生産者のあっせん等の対応を行うことが,S社とプラズマ農家との間に築かれた共存共栄の関係を維持するために必要であることを明らかにした.
(2)国営パーム油企業P社の事例
P社を訪問し、調査許可を得るとともに、同社がプランテーション周辺コミュニティーを対象として実施しているCSR事業の概要を把握した。調査結果を基に、P社の管理する農園の一つを本調査の対象とし、38世帯を対象とした農家調査を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画どおり2地区の調査地域について、本調査と予備調査をそれぞれ実施することができ、本研究は順調に進展していると考えた。

Strategy for Future Research Activity

国営パーム油生産企業P社の事例を対象とした本調査を実施するとともに、調査結果を報告するワークショップを開催する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 企業の支援が小規模オイルパーム農家の生産性に与える影響 -インドネシア国リアウ州における中核・小規模農園システムの事例-2013

    • Author(s)
      杉野智英、ヘニー マイロワニ、スパディ、スナルシ、小林弘明
    • Organizer
      2013年度日本農業経済学会大会
    • Place of Presentation
      東京農業大学
    • Year and Date
      20130329-20130330

URL: 

Published: 2015-05-28  

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