2013 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシアにまん延する病原性腸管寄生原虫の遺伝的多型解析
Project/Area Number |
23406006
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
所 正治 金沢大学, 医学系, 講師 (30338024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 尚男 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (50191557)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 腸管寄生原虫 / 分子疫学 / 遺伝子型解析 / 種内多型 / GIS / 分泌型抗体 / 尿中抗体 |
Research Abstract |
途上国における腸管寄生原虫の網羅的分子疫学調査を実施し、寄生虫蔓延の実態を明らかにすることを目的として、本年度は、2013年8月13日~8月29日までインドネシアスンバ島ワインニャプ地域においてフィールドワークを実施した。 1. 学校検診により、7~15歳の年齢層における288サンプルの糞便および242サンプルの尿サンプルを収集した。また、ヒトと密接に関わり合っている野生動物やペット・家畜からは、野鼠(12)、イヌ(14)、ウシ(1)、ブタ(31)、ヤギ(3)、水牛(31)、ウマ(7)、ニワトリ(45)、アヒル(4)のそれぞれの糞便サンプルを収集した。 2. 現地において顕微鏡検査を終了したヒト由来の236サンプルに認められた代表的な腸管寄生虫の陽性数(率)は、回虫66(28.0%)、鞭虫30(12.7)、鉤虫11(4.7)、アメーバ類55(23.3)、ジアルジア24(10.2)と高い数値を示した。アメーバ類には、大腸アメーバ、ハルトマンアメーバ、さらに小型アメーバが含まれ、また、数は限られていたが、メニール鞭毛虫、ヨードアメーバ、二核アメーバ、さらに培養によってブラストシスチス、腸トリコモナス、大腸バランチジウムが検出された。 3. 腸管寄生原虫の網羅的検出を実現するためのリファレンスDNA解析を上記サンプルをターゲットとして進めており、各原虫の種内多型の詳細が明らかになりつつある。 4. その他、同調査地域の学童の居住地をマッピングすることを目的としたGPSによる地理情報の収集は今年度も引き続き継続し、ほぼ現在の全校生徒について確定し、またジアルジア特異的尿中分泌型IgA抗体の評価については、培養ジアルジア粗抽出抗原を用いた予備的評価を実施し、次年度より開始する新たなプロジェクトのための基本プロトコルを確立した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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