2014 Fiscal Year Annual Research Report
南東アフリカへの感染症ウイルスと媒介蚊の侵入と拡散:大地溝帯と気候の影響
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23406008
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
皆川 昇 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (00363432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二見 恭子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30432983)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 南東アフリカ / ネッタイシマカ / ヒトスジシマカ / ウイルス / 環境変化 / 大地溝帯 / 移動 / 集団遺伝 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度では、各地点から採集された蚊からの遺伝構造の比較研究を主に進めた。これまでの結果で、大地溝帯の低地であるマラウイ南部から採集されたネッタイシマカの集団が、北部の高地の集団とやや隔離されている傾向が見られたが、他の国の集団を入れて比較したところ、大地溝帯と高地の集団間の違いは顕著でなかった。しかし、同じ都市型間でモザンビーク北部の集団が他の都市型集団と比べて顕著な遺伝構造の違いを示した。これらの結果は、モザンビーク北部のデング熱流行は、他の大陸から移入された集団によって引き起こされたことが示唆された(現在、他の大陸の集団との比較を行っている)。一方、大地溝帯によって、蚊の移動が制限されるという仮説は示唆されなかったが、この結果は、ネッタイシマカは、人の移動によって拡散されていることを示唆している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 南東アフリカにおける都市型ネッタイシマカの集団構造:デング熱流行地域の集団 は遺伝的に異なる.2015
Author(s)
二見恭子, E. Fonzi, 胡錦平, 比嘉由紀子, A. Abilio, M. Lazaro, S. Gowelo, D. Pemba, S. Ngonda, A. Mweene, 澤洋文, M. Zimba, 皆川昇
Organizer
第67回日本衛生動物学会大会
Place of Presentation
金沢市、金沢大学
Year and Date
2015-03-27 – 2015-03-29