2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23406022
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中澤 秀介 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (20180268)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 岳 京都大学, 地球環境学堂, 特定研究員 (00455916)
カレトン リチャード 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (10503782)
前野 芳正 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (70131191)
川合 覚 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70275733)
サトウ 恵 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70601813)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 森林マラリア / サルマラリア / 森林植生・土地利用 / ヒトの行動 / 野生サルの行動 / 媒介蚊の行動 / マラリア伝播 / 学際的研究 |
Research Abstract |
森林植生、土地利用が衛星情報と地上調査によって確認された。森林内の活動は農業生産では生計が成り立ちゆかない部分を補っていると考えられる。市場で換金するために非木材性森林産物を採集しているか調査をした。ナイーブな課題なので正確には把握できないが、薬用植物、タケノコ、などがリストに挙げられた。住民の移動を裏付けるためにマラリア関連のG6PD欠損調査を開始した。酵素学的にスクリーニングをし、サンプルを持ち帰って国内で欠損のタイピングの結果から、住民のもともとの居住に関する伝承の裏付けを行った。 蚊のトラップ開発のために、A.dirusの生理、生態、行動を観察するため、人工飼育を導入した。飼育蚊を用い、種々の刺激に対する反応をビデオ撮影して分析を開始した。いっぽう、野外ではBGセンチネルトラップの改良型の性能試験を継続した。引き続き野生サルの追跡を行うとともに、カメラトラップにヒトの親子、ブタオザルの一群がビデオ撮影された。ヒトの移動路とブタオザルの移動路が重複していることが示されたが、ブタオザルの採食、休息が観察されていない。飼育サルからP. cynomolgi, P. coatneyiが検出された。野生サルの糞便からP. knowlesiの遺伝子DNAが検出された。このサルは従来自然宿主と考えられていたサルとは異なった。蚊の唾液腺からP. knowlesiの他に、P. inui, P. cynomolgi, P. coatneyiが検出された。 住民の血液サンプルから原虫の検出するとともに生殖母体の検出を行い、熱帯熱や三日熱では家族内で遺伝子の同じ方が検出された。P. knowlesiがヒトでも生殖母体を産生することを確認した。A. dirusの人工飼育は4代までは継続したが、その後の産卵数が激減し、飼育集団が消滅したため、再度ベトナムから卵を導入し人工飼育の確立を目指した。P. knowlesi感染者が何故マラリア症状を発しないのか、免疫学的な検索が停滞している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(25 results)