2011 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国における環境汚染の小児健康影響に関する国際共同研究
Project/Area Number |
23406024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
横山 和仁 順天堂大学, 医学部, 教授 (00158370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 省 順天堂大学, 医学部, 教授 (20143456)
清水 俊明 順天堂大学, 医学部, 教授 (30260889)
千葉 百子 順天堂大学, 医学部, 客員教授 (80095819)
篠原 厚子 清泉女子大学, 人文科学研究所, 教授 (90157850)
モーセン ヴィージェ 独)労働安全衛生総合研究所, 研究員 (80455485)
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Keywords | 小児 / 開発途上国 / 有害微量元素 / 非顕性影響 |
Research Abstract |
近年、微量元素の低濃度曝露が妊婦およびその胎児・出生児の健康へ影響することが示唆されている。日本を含む先進国では大規模コホート調査が始まったが、その一方で、開発途上国においての健康影響はあまり顧みられていない。環境化学物質、特に微量元素の低濃度曝露が、胎児期から小児期の健康に与える影響について途上国を中心に明らかにしていくことを目的とし以下の検討を開始した。 テヘラン、大連におけるフォローアップ調査を開始した。テヘランにおいて、過去にベースライン調査を行った平成18~21年度の調査対象者(児)に対して、改めて研究目的と方法を十分説明しあらかじめ同意を得た上で、採血ならびに質問紙による健康状態の調査を行った。テヘランの共同研究者による本年度の調査は2011年11月および2012年1月(3か月間)で行なわれた。平成24年2月時点のフォローアップ数は対象者全332例中、25名である。具体的な調査項目としては就学前児童のための発達上/行動質問紙調査を行い、身体検査のパラメータならびに母親と子どもから尿、髪および血液サンプルを採取した。得られた測定データは匿名化ののち順天堂大学衛生学講座に送られた。大連市では、中山区と甘井子区の婦幼保健センターと衛生防治院の追跡データからフォローアップデータの取得を試みている。区の婦幼保健センターに存在する妊娠初期と晩期の診察データより、妊娠初期・中期から児の発育まで追跡するデータを得た。現在33名のデータを確認できている。 インドネシア共和国のジャカルタにおいて、児童のベースライン調査を開始した。研究対象はインドネシア国立イスラム大学の近隣地域に居住する学齢期の児童である。これらの対象者および保護者に研究目的と方法を十分説明し予め同意を得た上で調査を開始した。対象者が常用する食物、飲料水、薬品(民間薬等があれば)、化粧品のサンプル。母親の年齢、体重、身長、血圧、教育歴、収入、分娩形態、職歴、喫煙・飲酒、既往歴(周産期異常を含む)、妊娠・出産歴、飲料水供給源(水道、井戸など)、牛乳消費量等、保護者の年齢、体重、身長、血圧、教育歴、収入、職歴、喫煙・飲酒、既往歴、飲料水供給源。血液は現地看護師が採血を行い、全血中の鉛濃度の測定を行った。現在データの統計処理中である。今後は例数を増やしていき、開発途上国間および本邦との比較データ解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
テヘラン、大連については、当初の予定に近い進度で研究が進んでいる。調査予定地域であったマレーシア国のクアラルンプール周辺に関して、調査対象地域の変更等を含めての検討が必要と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策) 現地調査と並行して、我が国において対象各国と同様の質問紙調査を開始する。取得されたデータをイラン・中国との比較対象として用いることを検討する。開発途上国間のみならず、開発途上国と先進国間でのデータ比較が期待できる。
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